何年振りのブログ投稿だろうか…。
日本で一から外国語を学ぶ者にとって最大の壁はスピーキング。日本語と違って日常生活で使うことはまずないからだ。日本語なら普段使っているから、話し方であれ言葉そのものであれ忘れないであろう。一方、英語を筆頭に外国語は簡単な言い回しであってもおぼつかないことが多く、加えて地道に言葉を覚えていかなければならない。日本語を使うように毎日学んだり練習したりすればまだしも、間を空ければ空けるほど身についたと思ったものでも身についていなかったという事実に愕然とする。
では、外国語で話すのを上達するにはどうすればいいか? 易しめの文章を音読するなり音声を聞いて口頭で再現するなりの練習をするのはどうだろう。日本語であれ外国語であれ、言葉は須く音声がベースにあるからだ。最初に言葉を覚えて話し始めた時のことなど大半の人が覚えていないだろうが、周りの人たちの話す言葉を聞いて真似ることで片言から話せるようになったはずだ。こう考えると、時間はかかるかもしれないが、音声なくして外国語を話す上でうまくはならないとほぼ断言できる。
ある程度母国語のできる人間なら、そんな回りくどい方法でなくても上達する方法はあるんじゃないかという意見も耳にする。特に、相応の教育を受けた男性にこの傾向が強く、例えば読書こそ語学上達の王道だと唱える者も少なくない。だが、それは習得レヴェルによっては間違いだと言わざるを得ない。読書で向上するのは、すでにそれなりに外国語を使える者が語彙や教養の幅を広げるためには有効だが、話せない人間が話せるようになるためにはほとんど効果はない。
外国語に限らず言葉を満足に話せないのは、言い換えると言語の処理能力が不十分な状態である。処理が遅いから言葉が出てこないし、理解するのも遅い上に不十分となる。そんな状態で活字から入るのは非効率である。満足に話せない、つまり処理速度の遅いうちは速めることを優先すべきである。耳と口と頭を連動させるために、前述の易しめの文章の音読や聞いて口頭で再現することで「自動化」するのである。
・TOEFLスピーキング対策に英検準2級の文章?
TOEFLと聞くと「難しい」という印象を持つ方が多いだろう。英語圏の大学で学ぶ下地があるかどうかを計る試験だから無理もない。そこそこ対策打っても70/120を取るのがやっとという方も割といる。得点傾向としてリーディング20前後、あとはその人次第でリスニングかライティングのいずれかが次の得点源で、スピーキングは15あるいは満たないことも少なくない。
このTOEFLのスピーキング対策に、英検準2級の教材が有効だと言う講師がいる。その方のブログを読んだりYouTubeを見ると、同級のリーディング素材を音読するのがおすすめだという。確かに、使われている単語はTOEFLの他のセクションに出てくるものより易しく、文法面でも挿入の関係代名詞がないなど平易な文章だ。これと同程度の英語を口頭で難なく表現できると、TOEFLのスピーキングで23/30を十分狙えるというのだ。23/30は、この講師によると「不自由なく、いわゆるペラペラ話せるレヴェル」で、18〜20でも中身は別にしてネイティヴとスラスラ話せる程度だという。
ならば、私もやってみようという気になった。23/30を叩き出すには120wpm(word per minute: 1分間に発することのできる語数 )で十分だという。それほど速くはない。TOEFLリスニングのスピードは150〜160wpmを超えるそうだ(その速さで話せればそれこそ準ネイティヴであろう…)。まずは英検準2級レヴェルの音読で120wpmを目指す。もちろん、ただ読み上げるだけでなく内容も頭に入るように。通訳案内士の資格はあるもののTOEFL90、CEFRのB2中位程度の私にとって、思わぬ福音となるかもしれない。