山本耀司さん独特の世界観がらある
ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)の2013-14年秋冬メンズコレクション。
今回は、20世紀に活躍したドイツ人写真家「アウグスト・ザンダー」にインスパイアされた人物写真によって、ドイツ社会の一時代を写し出すドキュメントを作り上げようとした、彼の代表的なプロジェクト「20世紀の人間たち」。
未完に終わっているが、そこに詰まっていたのは当時のドイツ社会を生き抜く様々な人たちのリアルだった。山本耀司は、そんなアウグスト・ザンダーの写真世界を、多様なアイテムやコーディネートの妙によって現代に蘇えらせた。
ショーでは、何とも愛らしい髭をつけたモデルがランウェイに登場。すれ違いざまに帽子をとって挨拶をしたり、アイコンタクトをとる姿からは当時の紳士象が垣間見える。
彼らが身にまとう服は上品かつトラッドにスタイリングされ、随所に散りばめられた差し色や柄がスパイスとなりエッジィな輝きを放つ。
アル・カポネさながらの凄みのあるピークトラペルのダブルブレステッドジャケットや、労働服のエプロンやつなぎといった日常着、男性服におけるボトムスのあり方に挑むかのような女性的なスカートなど、キレのあるアイテムが顔を揃える。
ゴールドやシルバーの箔プリント、光に反射するよう差し込まれたレザーモチーフなどの装飾的な生地やディテールに目を奪われる。
またニットにはフェイクファーやアニマル柄などを採用し、遊び心をプラスした。
キラキラとしたオートクチュールのイメージを表現し、ヨウジヤマモト流の視点で男性服へアプローチをかけた今回のコレクション。
時代やトレンドに流されることなく、堂々とした服作りを貫くヨウジヤマモトならではの圧巻のショーとなった。
http://s.fashion-press.net/collections/1633