みんな大好きな?
「半チャーハン&半ラーメン」
お昼時にお腹をすかせた営業マンが
ふと入った食堂で 何を食べるか迷う。
ラーメンを食べたいがチャーハンも食べたい。
2つ頼むのもやりすぎだな。
そんなときにうれしいのが
ラーメンと半(分の)チャーハン(半炒飯)が
セットになった「半チャンラーメン」だ。
ラーメンファンの間では
「半チャンラーメンの聖地」として
神保町が挙げられる。
「さぶちゃん」「伊峡」「成光」
というお店が
「神保町 半チャンラーメン御三家」
これに「たいよう軒」を加えて
「四天王」と呼ぶこともある
とにかくメニューが豊富だったり
マンガが置いてあったり
店主の中華鍋の音がカンカンと響いたり。
そんな「町中華」の定番メニューが
「半チャンラーメン」だ。
ただ、「町中華」は今
店主の高齢化や後継者問題に悩んでいる。
厚生労働省が2011年に発表した
「飲食店営業(中華料理店)の
実態の経営改善の方策」によれば
個人経営の中華店の店主の年齢は
50歳以上で72%
5年以上前のデータなので
今はさらに高齢化が進んでいるだろう。
このうち営業時間が
10時間以上の個人店は30.8%
閉店時刻も「21時以降」が73.9%を占め
長時間営業が当たり前となっている。
そして、「後継者がいない」と
答えたお店は何と全体の62%に上った。
店主の高齢化が進み
後継者探しも難しく
長時間労働となると閉店もやむなし。
半チャンラーメンを
提供しているお店が
少なくなってきている理由が3つある。
理由(1)
まずは価格の問題だ。
ラーメン店や中華店には
つねに「1000円の壁」
という課題がある。
心理的に1つのメニューが
1000円を超えるか超えないかは
いくら美味しくても食べ手が
本当に高いと感じる可能性があり
ラーメン店や中華店の店主は
つねにそこに悩んでいる。
理由(2)
現在の健康志向に合わない
ということだろう。
ご飯やパン、麵類など
糖質の摂取を控える「糖質制限食」が
ブームになる中で
ラーメンにチャーハンという
「炭水化物+炭水化物」を
組み合わせる
「半チャンラーメン」は
それに逆行する。
カロリーも糖質もたっぷり摂ってしまう
「半チャンラーメン」は
近ごろのラーメン店や中華店が
取り込みに腐心する女性客への
売りにはなりにくい。
理由(3)
つくる作業に手間がかかることだ。
中華そば+半焼飯のセットを出している
「京紫灯花繚乱」の川瀬裕也店主が言う。
「チャーハンは
『厨房で鍋を振るう』という
ラーメンにはない工程が
一つ加わります。
1杯のチャーハンを作るならまだしも
半チャーハンとなると
工程的に結構大変な部分が
多いです。
価格を上げられないうえに
工程が増えてしまうのが
お店にとっての悩ましさなのだ。
参考資料
東洋経済オンライン2017年11月
井出隊長
ラーメンライター/ミュージシャン

