何度も自殺未遂を繰り返した。
初めての心中事件を起こしたのは
大学生の時。
ウエイトレスの淳子と
鎌倉の夜の海に飛び込んだ。
だが人間死のうと思っても
いざとなると怖くなるもの。
「飛び込んだ後で
女が苦しさのあまり僕にしがみついてきた。
僕も苦しかったら
その女を水中で蹴飛ばしたのさ」
結局、淳子は亡くなり太宰治は助かる。
その時の
ナルシストの太宰らしい言葉だ。
その後も何度も
自殺未遂を繰り返した。
39年の生涯で5回の自殺を試み
そのうちの3回が心中だった。
作家 太宰治
「人間失格」「走れメロス」