人間の常識を超え
肉体的な限界を越えた時
その先に見えるものとは
一体何なのだろうか?
「極限の中に生きて 見えてくるもの」
塩崎亮潤 慈眼寺住職 昭和43年宮城県出身
修験道の中でも最も過酷な行の一つといわれる
千日回峰行に果敢に挑み
見事満行を 果たした塩崎亮潤氏
修験寺の1300年の長い歴史の中で、
満行したのは氏が二人だという。
雑誌「致知」07年6月号の中で
トップページで紹介されている
塩崎氏の体験が
僕の感性にズンズン迫ってきたので
紹介したいと思います!
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千日回峰行 とは
一体どういうものか説明します!
とにかく人間の限界を超えた修行のようです。
午後11時に起床し滝で身を清め
500段の階段を登り行者の参籠所で
着替えをしながらおむすびを食べ
夜中の12時30分に編み笠をかぶって
堤燈一つで山へ入っていく。
24キロ先の折り返し
地点山頂に着くのが 朝の8時半
そこでおむすびを食べ、戻っていく
午後の3時半に帰って泥だらけの装束を洗って
掃除をし歩きながら気がついたことを
日記につけるのが午後7時。
4時間半睡眠をとって、夜中にまた出て行く
毎日毎日それを繰り返す
行の期間中はたった一日でも休んでも
行が失敗したとみなされ
所持している短刀で切腹するか
腰に巻いている死出紐で首吊りをするしかない
二つに一つの厳しい掟があるそうです!
だからどんな状況でも行くしかないそうです!
48キロという道のりはマラソンのように
平坦な道ではなく山道なのだ
何倍の道のように感じるそうな・・・・
行を始めて一ヶ月くらいたつと
爪がボロボロになる
おむすびと水だけなので 栄養不足
しかし それもしばらくたつと
不思議と落ち着くそうです!
やがて 血尿が出てそれが過ぎると体が軽くなる
しかし 馬力みたいな 底力はなくなる。
体調が「いいか 悪いか」ではなく
「悪いか 最悪か」
日々限界の毎日だそうです!
調子が悪くても昨日より今日
日々向上していく姿勢が大事。
それを続けていくうちに
「今日はダメだった」 という日がなくなって どんな日でも「今日も良かった」
と思えるようになる。
モチベーション持続
この行は
誰に頼まれてやっているわけではありません
自らが進んで行じさせていただいてるから
皆に心配をかけてはいけない。
心配や不安を与えるような行者では
「行者失格」という強い信念があったので
毎日時間を決めて 同じ場所を同じ時間に
通過すると決めて行うと
「行者さんは今日も行って帰ってきたな」
とか 「ちゃんと 今日も行きなさるな」
とわかってもらう。
しかし いったん山の中に入ると
誰も見てないので何をしようが
休もうが 心の持ち方 行じ方は
いくらでもごまかす事は 出来るわけです!
しかし
どんなに人の目をごまかせても
自分の心はごまかせない
自分に嘘はつけません 。
ですから後悔だけはしたくない!
自分をごまかしたくないと
一瞬一秒無駄にせず真剣にやり抜きたいと
最後まで貫きました。
これが今
胸を張ってお坊さんでいられる自信に
つながっています。
やはり 自分の意志で決めること
が モチベーションを保ち続ける事なんですね!
サムシンググレート
その日は土砂降りの中での行は
体力もボロボロの状態途中でうずくまって
おむすびを食べていたら
ものすごい風と雨で 米が流れていく・・
その一粒一粒をすするようにして食
していた時 涙が出てきた・・・
なんて自分は幸せなんだろう。
自分は米を食べてる。
帰れば風呂にも入れる
屋根のついたとこで寝られる
しかし
この地球上では 食べられなくて
亡くなっていく人たちもいる
その星の片隅で 自分の心を磨くという
尊い仕事をさせてもらっている。
なんて幸せなんだろう
体調も悪い、天候も悪いと
普通なら最悪の状態なのに
そういう状況に追い込まれながらも
「あぁ感謝だ」と・・
苦しみから喜びにスイッチが
切り替わる体験もしました!
サムシンググレート
(人智を越えた偉大な存在)
母
入山したのは昭和63年の5月6日でしたが
その日の朝に母がつくってくれた
味噌汁の味は今でも忘れないそうです。
飲み終えると、
母は茶碗やら箸やら全部ゴミ箱に捨てて
「お前の帰ってくる場所はない。
しっかり行じてきなさい」 と・・・
心の中は離れていく息子を
心配していたはずでしたが
最後まで気丈に振舞っておりました
(僕はここで泣いてしまいました・笑)
今 この人の物語にはまっています。
修行を通して
生きる術を教えてくれました。
今の自分もこういった修行を
欲しているのだろうか?(笑)
現実問題こんな修行は出来ないけれども
それに似た体験はいくらでも出来ると思う
心の器を大きくすること
続きはまた・・・・・・・
熱意を込めて・・・・川根順史