今回は発売以来とても作業が多い60ハリアーのアウターバッフルの作業をお送りいたします。
こちらのオーナー様はご自分でドアなどデッドニングされていましたがフロアと天井は流石に大変なので当店にご依頼頂いたお客様です。
オーディオもご依頼頂き、今回はアウターバッフルにアップグレードです。
ハリアーはドアスピーカー周りはデザインが凝った作りになっており、それを生かしてシンプルな見た目を目指します。
先日のアウターバッフルの紹介でもありましたが穴位置は必ずしも内張の位置と一致していません。
ハリアーもズレがありますのでインナーの形を変えて対応します。
少し右に寄っているのがお分かりでしょうか。
純正は網のグリル部とそれを囲むシルバーのモール部に分かれます。
アウターバッフルになる MDFのリングを納めるためにプラスチックの網のグリルをカットするのですがこれが本当にギリギリにカットしないと収まりません。
はまっていないように見えますが、これでカットした網のグリルだったものがはまっています。
ここに制作したリングをあてがいます。
文章ではつたわりませんが、
インナー部
スピーカーの厚さのダミーのリング
アウターバッフルになる部分
の三つのリングを両面テープで固定したものをあてがっています。
出幅を確認します。少し出っ張らないと整形できません。
アウターバッフルのリングをカットした網のグリルだったパーツに接着します。
同時にインナーとリングも接着します。
接着し終わったらドアを外すとリングがインナー側に固定されています。
これでリングの位置は確定されました。
インナー側はボルトだけでなく二本のタッピングビスを打つ事で外しても同じ位置に来るようにしています。
純正のスピーカーを止めている穴ですが何故か周りが盛り上がっています。
そのままインナーを固定するとインナーが浮いて固定されて隙間ができてしまいます。
スピーカーは音漏れ厳禁。対策をします。
全面パテ盛りではなく、出っ張っている部分を逃げるように削っておきます。
ピンルーターだと均等に掘れるのでいい感じ。
内径をカットしてインナーバッフルの完成です。
今回のアウターバッフルは正確にはインナーバッフル側にスピーカーを固定してアウターバッフルはカバーのような形になります。
デザインを優先したり、インナーの筒が長くなり背圧を抜きづらい時にはこの方法を採用します。
カバーだから簡単そう?いえ、内張側にアウターバッフルが来ると位置合わせが狂うと台無しになるため、位置合わせがとても厳密。
アウターバッフル側を整形します。
割り箸を入れてパテ盛りする事でそりによる変形を防ぎます。
写真撮ってませんでした。パテ整形してスェードを貼ります。
インナーバッフルは防水処理をし、さらにアルミテープを貼る事で防水対策を万全に。
組みこんで終了です。
純正の形状を生かしてアウターバッフル化。
シンプルイズベスト。大人のアウターバッフルです。
この仕様で10万円となります。工期は2日。
LEDリングやアルミリングを入れることも可能です。
純正を損なわないオーディオカスタム。気になる方はお問い合わせくださいね。
カスタマイズファクトリーNACKS
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