下書きで保存したつもりがアップされていたようで写真のみの掲載になってました・・・。
ということで今日は説明文つきです。
今回は以前から思っていたLEDリングの幅についての不満を解消するために新しく考えている方法についてのご紹介です。
初の作業にもかかわらずすべて公開するところがNACKS流。意味わかりません。
さて、すでに出来てしまった写真ですがお分かりでしょうか?
スピーカーの上にMDFリングが置いてありますが、その隙間にごくわずかアクリルが入っているのがお分かりかと思います。
上に載っているMDFが9mmですので、おおよそ1.5mmほどの幅しかないのですが、これを光らせるのはやったことがある方ならちょっと難しいことがお分かりかと思います。
なぜならテープLEDの幅はほぼ5mmくらいあり、それに対応するアクリルが5mmだということなのですが、いろいろ問題があってそれ以上細くするのは今までやっておりませんでした。
まずはLEDをどうやって納めるか。そして固定をどうするかという問題があります。
じゃあ1mmのアクリルを使ってリングを作ればいいじゃん、ということにもなりますが、1mmアクリルに綺麗に光りを入れるのには多少精度が必要です。
でも今回は5mmのアクリルを使用してこの薄さを実現しています。
という、こんなアクリルの加工を施しているのです。
え?意味がわからない?
ようは段つき加工を施してそこにスピーカーがピッタリはまればいいじゃないかということなのですが、段つき加工といってもベアリングの規格ものなのでそうは簡単にいかないことが多いのです。
実際このリングもスピーカーがはまる段つきの位置を0.5mmほど拡大しないと入りませんでした。
手作業なので0.5mmと言っても結構大変なんです。特にアクリルだし。
外側にも段つきをつけてLEDのスペースも確保。
ですがこの段つきだと微妙にLEDのスペースが確保できないため、MDFリング側も多少段つきにすることによってクリアしました。
それがこのリング。
よく見ると半端じゃない薄さのリングです。
天面を見るとまあ5mm近くあるように見えるのでそうでもないのですが、その下は段つきになってさらに細くなっています。
どのくらい細くなっているかは実際見れないのですが、相当細い状態です。多分2mmくらいです。
この状態でそのまま使うと簡単に上下が剥離してしまうので樹脂で完全に固めてあります。
樹脂をしっかり入れたことにより非常に強度のあるリングになりました。
この際しっかり入れたいからと樹脂を塗りたくると砥ぐのが大変というか使いものにならなくなる場合もあります。
いい具合に樹脂を塗るのはだいぶ慣れたものです。
樹脂を塗っているのに形はしっかり出ている。
塗りが上手くいけば大丈夫ですが、最悪は硬化前にアセトンをウエスにしみ込ませて吹けば綺麗な面に戻ります。
ちなみにアクリルに段つきを作るのがこのビット達。
このベアリングの幅で段つきが変わるのですが、微妙なサイズはないので微調整やもともとのリングの太さなどを計算しないとうまくいきません。
アクリルリングを作成します。これはツィーター用。
厚さ5mmのアクリルで作成しています。
それを段つきビットで落とします。
一度に最初の写真ほど薄くしようとすると割れてしまいます。
4回くらいにわけて少しづつ段つきを深くすると上手くいくようです。
この落とし加減でリングの幅が決まるわけです。
今度は外側のLEDの逃げを作ります。
内径と外形の間に5mm残っている部分が存在しています。
これは細いほうがいいのですが、ちゃんと割れずに壊れない太さをのこして細くしなければいけないので、実は設計の段階で1mm単位でのキッチリとした設計が必要になります。
対象になるツィーターはカロッツェリアTS-T1RS2。最高峰ですね。
スピーカーが最高峰ならライティングも最高峰を目指しましょう。
これはとりあえず仮のLED設置。
アクリル側とLED側の両方に薄い両面テープを貼って組み付けるとはがれません。
完成後はテサテープなどでがっちり固定します。
さきほどはミッドレンジの写真でしたがツィーターでもこのバッチリさ。
ドアスピーカー側もすべてこの処理なので3wayすべてがマニアックリングです。
さらにこの上に乗るのはカーボンリング。
どんだけ手間をかけるのか?というくらい手間がかかっています。
そして仮点灯!
実に素晴らしい。
やはりLEDリングは細いに限ります。
細いとLEDの点ぽさがかなりなくなり、細いとシャープな感じに見えます。
写真だと光りが膨張して見えますが、実際にはもっとシャープな感じです。
この写真には悶絶。
RSツィーターの高級感とLEDの光りがマッチしております。
ツィーターによって設計はすべて変わるためにそのツィーターごとに最良の設計をして組み込まなければなりません。
しかし妥協せずに作成したこのリングは実に素晴らしい質感を室内に与えてくれるに違いありません。
話は変わってセリカカスタムが進んでいます。
正直なところセリカの純正ドアは格好良くありません。
スピーカーの位置は不自然なほどへこんであり、中央モケットのデザインはなぜこうなったのかと思うほど格好よくありません。
しかしながらドア全体のラインは格好いいので、上手くカスタムすると純正よりはるかに格好いいラインが作れそうなドアです。
今回はスピーカーの取り付けをかなり斜め上に傾けて設置しています。
傾きをつけると音場が上がるし、ガルウイングを上げたときのスピーカー方向も優秀です。
なかなかいいドアになりそうな予感がします。
久々のワーカブルレジン炸裂。
かなり大幅にスピーカー周りの形状変更をするので軽量で形を作りやすいワーカブルレジンを使いました。
調子いいです!
AピラーツィーターはMDF積層で。
これだと強度は抜群、反らない、ベルトサンダーで形が出しやすいといいことづくめ。
これはパテ2回目ですが、MDFでしっかり形を出しておくとパテ盛りの階数はかなり少なくなると思います。
こちらはX5までに終わらせなければならない300C。
外装はかなりのカスタムがされているのですが、オーディオを今回任せていただくことになりました。
こうご期待です。
そしてドア用のカーボンリンングが進行中。
仕上げで塗った樹脂を綺麗にペーパーをあてているところです。
アウディ!とやったら実に不評な感じ・・・。
でもクリアを吹くとこの輝き。
さらに砥いでポリッシャーをかけて完成です。
このような部品もやります。
ただ、納期だけはごめんなさい。その変わり出来る限りよいものにしてお返しいたします。
写る蛍光灯の鮮やかさが面処理の精度を物語ります。
この大きさでも平面を綺麗に面出しするのはなかなか大変です。
しかしいい艶が出たときの満足度はそこまでの手間が吹っ飛ぶ感じです。
ということで明日からはしばらくガッチリ作業したいと思います。
12月8,9日のイベント、15日の忘年会もみなさん是非ご参加くださいね!
それではまた!