スーパーマニアックなトランクワークも魅力的ですが、純正プラスアルファのカスタムも魅力です。
入らないスピーカーを入れるため、音の抜けを良くするために行われるアウターバッフル。
NACKSでも非常に多い作業です。
そこで今回はNACKSでもっともベーシックなアウターの作成方法を詳細にご紹介いたしましょう。
ベーシックとかシンプルという言葉を使うとややもすると大したことがない、と思われがちですが、クオリティーにかける意気込みは100万円のトランクも8万円のアウターも変わることはありません。
精度や強度、デザイン、音質の向上のために非常に細かい作業をしております。
今回の作業はアウターが8万円、プラスLEDリングで2万円、合計10万円の作業です。
この作業、高いか安いかは見ている方のご判断にお任せいたしましょう・・・。
モコのドアです。
スピーカー周りは非常にアウターにしやすい構造というか、円です。
作りが簡単そうなら精度や音質にも力が入れやすくなりますね。
まずは内張りをはずします。
今回はデッドニングのオーダーも頂いておりますので、ビニールシートを取ってしまいましょう。
やったことがある方はご存じかと思うのですが、このビニールを止めているブチルテープを綺麗に取り去るのは実は非常に大変です。
これがシートを取った後のブチル。
気にしない人だとこの上からデッドニング材を貼ってしまうようですが、自分には許せません。
綺麗に取り去り、脱脂清掃をします。
しかしメーカーによっても違うのですが、固くて取りづらい場合とやわらかすぎてとりづらい場合があります。
今回は冷えていると非常に固く、温めるとかなりやわらかくなる素材です。
固い状態だと上手くはがれないため、ヘラで取ることにします。
しかし固いためにヘラではとれないのですが、これをヒートガンでやわらかくしてヘラで取る方法を行いました。
こんな感じですね。結構温めればヘラでもスムーズに取れます。
多少残るのは仕方がありません。違うとり方をしましょう。
ガムテープです。
ホンダなどのやわらかすぎるブチルではあまり効果がありませんが、このブチルは冷えると多少固くなるので効果があります。
すべて取り去るまでやっていると時間がかかり過ぎるので大まかにこれで取ります。
このぐらいまで取れればいいですかね。
トヨタのブチルだと結構綺麗に取れますが、ホンダとトヨタの中間のようなブチルでしたね。
そのあとはシリコンオフで拭きます。
あまりにもブチルが残った状態で拭き取ろうとすると何度も拭かなくてはいけないのですが、そうすると塗装がはげることがあります。
ある程度まで取り去ってから拭くと塗装もはがれずに綺麗に取れますね。
こんな感じに何もなかったかのようになりました。
ここまでする意味があるのか?といいますと、何事も下準備が重要で、綺麗に取り去ってあればデッドニング材も綺麗に貼りつきます。
なので手抜きをせずに綺麗に取り去るのです。
なにより、施工後のビジュアルもビシッとしますしね。見えなくても綺麗に行うのがよい仕事です。
さあ、清掃も終わったのでアウター製作に入りましょう。
このドアはバッフル面が非常にフラットで平らな面も広く、加工は非常にやりやすいドアと言えます。
じゃあ簡単だからとっとと終わらそう、と思えないのが貧乏症なのですが、よりスピーカーを鳴らせる加工をしたくなります。
使用するのはNACKSでもっとも売れていると言えるロックフォードT2652-Sjp。
パワー感のあるサウンドは音楽を非常に気持ち良く聞くことが出来ます。
長くなるので次に続きます。










