ブログは生活リズムが合わないと更新できない期間が出来るくせが自分にはあります・・・。
こんなことではいけません。更新がおろそかだった分、さらにマニアックにいきましょう。
さて、実は完成間近になっているワゴンRモニターパネルですが、写真がたまりまくっています。
順次ご紹介致しましょう。
オーダーはダッシュボードの上に5枚7インチモニターを並べたいというもので、後の仕様は任せていただいています。
なんとなく並べるだけならば正直簡単です。
しかしながら簡単なほうに行かないのが自分流・・・。
みずから首を締めにかかっていますが、こうでないと作れない不器用な性格です。
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モニターがはまる枠はだいたい完成しました。
今度はこれがはまる受け、本体部分の作成に入っています。
説明は難しいのですが、このような形のMDFを作ります。
モニターの後ろ側の造形ですが、平らでは正直全く面白くありません。
モニターラック自体がデザインされた格好いいもののほうがいいに決まっていますが、若干これは修羅の道です。
しかしながらいつもカスタム作業をしているときは自分でなければ作れないものを作らなければという感情に頭が支配されています・・・。
説明は難しいのですが、フィーリングでこのような部品を作ります。
中の骨格になる部分なので左右対称とかラインとかはある程度です。
モニター上部は平らではつまらないのでラインが欲しくなり、その分MDFを重ねて接着してラインを作るための準備をしています。
ラインをパテで横長なものに対して作る際にはパテの量もさることながら成形が非常に難しいのです。
ですが、MDFであれば削るのは大変でも多少軽くて反らず、比較的楽にラインが作れます。
モニターの裏側にこんな風に貼ってみました。
詳しい方だとだいたいこんなイメージだな、とこれでお分かりだと思いますが、今回はさらに面倒くさいことをしようとしています。
さっき作っていたパーツをこのように組み合わせます。
形だけ考えればいいのかというと配線の流れや強度、軽さ等いろいろ考慮しなければいけないので大変です。
順々にステーを作成していきます。
適当そうに切っていますが、一応意味があって切っているパネルたちです。
土台のビスを止めたり、配線を通すのに楽になるように、そして強度を落とさずに軽くなるように、などです。
自分だけでしょうか?製作途中の骨格に美を覚えることが多々あります・・・・。
似たようなパーツが並んでいますが、複製しているわけではありません。
端になるにつれてどんどん小さくなっています。
この写真だとよくわかると思います。
外に向けて少しづつアールによって奥行きが小さくなっているわけですね。
このような作りは今後トランクワークなどでも使えるかもしれません。
日々試作を繰り返すのです、カスタムは・・・。
久々に登場のMDF曲げです。
真ん中部分のみ直線的に曲げていっても問題ないので使います。
こんな感じですね。
縦に入る半月のパネルよりちょっと低い位置で接着していますが、これが今回のポイントです。
縦のラインでさらなるラインを作ってみようというわけですが、これが実に面倒くさかった・・・。
一番後ろはまた違うことをするので埋めません。
とりあえずここまで。
真ん中は簡単ですが、両サイド4か所は段々奥行きが小さくなっているので普通にMDFを曲げたもので接着はできません。
かなりアバウトな感じで両サイドはMDFが入っています。
でも、経験からくるアバウトさです。
結果ラインに近いちょっと低い位置にMDFが来ていれば後はベルトサンダーなりパテなりでラインはどうにでもなりますからね。
そういえばモニターの真上あたり、ここにもラインが入りました。
横長の部分をパテでラインを作ると大変だと偉そうに書きましたが、こういうことです。
MDF自体を砥ぐことによって平らではないラインが作りだせます。
こういうの、意外に難しいし、意外に簡単です。
ベルトサンダーでだいたい形が出せれば、当て板のペーパーで丹念に砥いで行けばそれほど難しいラインではありません。
ポイントはベルトサンダーでいかに近いラインまで持っていけるかです。
削りすぎるとちょっとやっかいだし、削らな過ぎると当て板によるペーパーがけがかなり時間がかかってしまいます。
さあ、若干やらなければよかったと思っている次のラインです。
半月のパネルと次の半月のパネルまでのスペースは一段低いラインとし、そのラインはモニター上の横長の部分で違うラインで戻るというか・・・。
説明難しいです。写真でご理解いただければありがたいです・・・。
これは前の写真より前の段階ですが、鉛筆で書いた上のほうのラインにそってベルトサンダーで一段落として半月パネル間のフラットな面につなげます。
ここはベルトサンダー、ペーパーがけ、パテ盛りの技術をかなり駆使します。
本当に大変なのですが、これだけ大きい部品があんまりラインもなくただ存在するのはがまんなりません。
さて、どんな感じになるのやら・・・・。
いつも言っていますが、散々面倒くさいと言っている割には面倒くさいことばかりしています。
要はMなのですね。
しかしそうまでしないとできないラインというものもあり、お客様から見れば自分の車はほかの車より手間がかかっていると思ってもらえればより所有感も高くなりますよね。
我々の商売はいろいろな知識と技術が必要ですが、簡単に言ってしまえばお客様にいかに満足していただき、その評判からお客様に集まっていただく商売です。
お客様が満足して、いろいろな方にNACKSに来ていただけるのならどんな面倒くさいこともいたしましょう。
あまり面倒くさいと工賃が高くなってしまうのでご注意いただきたいですが・・・。
ということで写真が100枚以上たまってしまっているので、どんどん更新したいと思います。
それではまた!