この物語は、2年前まで事務職しかやったことのなかった
平凡なシングルマザーだったえむこが
とあることをきっかけに
職業婦人として活躍するべく奮闘している物語の続編である。
最初の一歩が知りたい方はこちらから→☆☆☆
具体的な行動をとろう、と思いつつ
あまりの大きな山の前で一時呆然となったえむこだったが
結局のところ、やるしかないと悟り
もう一度気持ちを建て直し
具体的な行動をとろう。と決意。
わからないことだらけで途方に暮れるが
わからないなりに何からやればいいのかを考えた。
価格を決めるにも販促ツールを決めるにも
仕入れて販売するのにも
「何を」セットにするか決めなくちゃ!
とようやく気付く。
もしかすると「これぞ商品企画」
一人企画会議を実施する。
一人なんだから仕方がない。
会議をしないでやみくもに動くのは避けたかった、自分的には。
(周りから見れば、単なる考え事…ドンマイ、えむこ!)
エコララはマスト!
菌が怖いのでマスクもいる。
手袋もいるよね。
終わり。
・・・
( ̄_ ̄ i)
これでいいのか!?
セットというには恥ずかしいくらいの内容の薄さに感じるけど?
あっという間に一人会議の限界を感じるえむこ。
こういうことは「三人寄れば文殊の知恵」だ。
ダルさ~ん
ノロのやつですけど、セットって何がいるのかな~?
ダルさんは私にとってエンジェルである。
デビルのごとく君臨するちゃんコさんに比べ
私をいつも温かく応援し、手伝って、なぐさめてもくれる。
ダルさん
「そうだよね、これ決めないとね。
なんかあるのかな~」
それを聞いた、スタッフのエビちゃん。
「私が働いていた時もそういうセットありましたよ」
なんですと!?
そういうセットがある!?
彼女の話によると、
某大手有名すしチェーンで働いていたころは
「ノロウイルスに対する処理の仕方マニュアル」なるものが存在し
バケツの中にセットされてあったそうで、
スタッフ全員研修を受けていた、というのである。
そしてその内容は
1.嘔吐物を発見したら、手袋とマスクを装着。
2.キッチンペーパーで嘔吐物を囲い込む
3.とにかく触ってはいけないのでキッチンペーパーをたくさん使い
4.ごみ袋に捨て、ハイ○ー(漂白剤)で消毒
5.着ているものなどすべての使用済みアイテムをゴミ袋に入れて、きつくしばる
あちこち触って取り出さなくてもいいように
このグッズが一揃えになっていたそうだ。
…ということは
手袋
マスク
キッチンペーパー
ゴミ袋
エコララ
これが必要だという事だな。
それにしても…えむこはふと思う。
アルバイトしてて
お客さんの嘔吐物発見して
グチャグチャのやつキッチンペーパーで、なんて
すごい悲劇だよね・・
飲み屋さんとかこういうのめっちゃありそう。
学校の先生や、
老人福祉施設の職員さん。。。
ノロの季節は危険との隣り合わせだよね…
こういう人たちも安心できる商品作りたいな。
なんとかなんないのかな・・・
「えむこさん」
ダルさんが私に呼びかける。
「えむこさん、ノロウイルス対策キットって
検索したらいっぱい出てくるよ。
もう見た?」
なんですとーーー?ヽ(*'0'*)ツ
見てないよ。
「ノロウイルス対策キット」で検索すればよかったのか!
(今更)
確かに世の中には
「ノロウイルス対策キット」が数多く売っていた。
セット内容はもちろん
金額までわかる。(当たり前だけど)
ヒントの宝庫だったーーー!
そして、えむこは運命の出会いをする。
それは・・・
嘔吐物凝固剤・・・ ( ̄ー☆
キタコレ。
来ちゃったんじゃないの?これ。
読んで字の通り。嘔吐物を凝固させるアイテム発見!
・・・・・・
あっという間に嘔吐物発見から処理完了までのストーリーが
頭の中で浮かび上がった。
エコララと
嘔吐物処理剤。
消菌、消臭、安心、安全、簡単・・・
キタコレ、
キタコレ。
きちゃったよ?これ。
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
世の中に普及させるべき商品!!!
世の為、人の為、商品!!
これこそ私の作るノロウイルス対策キット!!!
か、ん、ぺ、き!γ(▽´ )ツヾ( `▽)ゞ
なんだかいけそうなきがするーーーー!
(暗闇にかかる一筋の光明・・・)