ナナハンという昭和のBigバイク -10ページ目

ナナハンという昭和のBigバイク

ナナハンという昭和のBigバイク

前回もう一か所磨きたい所が有ると言いましたが、その部分はキャリパーシールが入る溝です。

錆びが残っている溝に新しいシールを入れても、シールが錆びに押されて変形し真円状に成らない為、ピストンの動きが渋く成ったり戻りが悪く成ってしまいます。

そこでシール溝も磨きますがこれが中々大変です、溝が狭くブラシで磨いても溝の奥まで綺麗に磨けません。

昔はe-爺ライダーも細いマイナスドライバー等で、シコシコ遣ってましたが今は良い工具が有ります。



↑ その名もブレーキキャリパーほじほじ っていう奴です、(‐^▽^‐) T字の部分が各溝に合う様に幅が違っていて中々使いやすそうです、他メーカーでも似たようなものが販売されています。



この様にシール溝やダストシール溝の錆びや汚れをカリカリと取ります、e-爺ライダーはこの工具が販売される前に自作で似た物を作り未だに使っています。o(^-^)o

あとはシールにたっぷりとシリコン系のラバーグリースを塗り、ピストンとシリンダーにも塗って組みたてればOK、これでブレーキキャリパーの再生整備は終わりです。





さて苦労してピストンを抜いたキャリパーでしたがキャリパーシールとパッドは交換します、ピストンは磨いたらあまり錆びが深く喰い込んでいないので再使用します。

やはりピストンが抜けなかった原因の大半がシリンダー側の錆びでして、このままではシールを新しくしても意味が有りませんのでシリンダー内面を磨きます。

↑の様なブラシ類を駆使し錆びと汚れを落とします、これらのブラシ類は某工具ショップや自動車部品商などで手に入ります、ネットショップを展開している工具ショップにも有りました。

但しDIYショップなどで買う場合似たもので金属製のブラシが有りますが、車の鋳鉄製シリンダーなら真鍮の柔らか目の物が使えますが、バイクのアルミシリンダーには金属製ブラシはご法度です。(;´▽`A``

錆びが酷い場合は#600程度の耐水ペーパーで落としてもOK、しかし錆びが取れにくいからと#400以上の荒いペーパーも使わない方が良いでしょう。
(゚ー゚;

これらのブラシや耐水サンドペーパーはそのままでは無く、ブレーキフルードや潤滑スプレーオイル又はパーツクリーナーを吹きかけてから研磨します、空砥ぎでは中々錆びが落ちてくれませんので。

但し右のエアードリル等に付けて磨くブラシの場合、くれぐれもオイル等の飛び散りにご注意です、ブレーキフルードを使う場合は特に塗装面に飛び散らない様気を付けないと後で泣く事に成ります。
。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

これでシリンダー内面は綺麗に成りましたが、まだ一か所磨きたい所が有りますがそれはまた次回でも・・・。




一先ずフロントブレーキ系のオーバーホールは終了です、出来るだけ格安でレストアする事との約束なのでブレーキホースはそのまま使う事に(((( ;°Д°))))

余りタッチは良いと言えないが効かない事は無いだろう・・・、車検取得後乗り回して見て効き具合に問題が有る様なら換えて見ます。(;^_^A

さて、2年前は掛けて見たエンジンだったが、もう一度掛けて見ようとタンクにガソリンを入れて見たら (@Д@;



(-""-;) コックからガソリンがダラ~り・・・・、レバーの所とコックとタンクの合わせ目から結構滲んで来ます。

うーん、またしても交換部品の出現!、格安にレストアと言われてもこりゃあ無理っぽいな!。