今日は、小三角とMCとASCに対するアスペクトについて勉強します。
【小三角】
トラインにセクスタイルが加わり、小さな三角が出来上がった形をいいます。
比較的狭い範囲での洗練された能力や応用力などを強めます。
トラインは援助のアスペクトですが、これらをセクスタイルという生産性に結び付けていくために、恵まれた状況の中でも、より磨こうと努力します。
この3つの天体のうち、セクスタイルで囲まれた真ん中の天体が、表現の中心となります。
動きの遅いトランジットの天体や、進行天体などが、この真ん中の天体とオポジションを形成すると、カイトが出来上がるので、小三角形のアスペクトは、準備をしているとある日それを積極的に打ち出す時期がやってくる(カイト)ということです。
よって、プラスに使いやすいアスペクトだと言えるでしょう。
《ASCとMCが作るアスペクトの影響力について》
占い師によって意見が異なりますが、ASCとMCに対するアスペクトについては、天体同士のアスペクトではありませんから、天体の作用に影響を与えることはありません。
【ASCに対するアスペクトがある場合】
ごく身近な対人関係に対する態度や。容貌、行動の特徴などに現れてきます。
これは天体の示す意味や性格、イメージがそのまま反映されると考えます。
例えば、金星がASCにアスペクトしている場合、ソフトアスペクトであれば、洗練されたかわいらしい物腰が、ハードアスペクトであれば、甘え性だとかルーズな態度というようなやや行き過ぎた金星の特徴が現れてきます。
ASCに対する天体のアスペクトが、たくさんある人は、身近な私生活の部分でとても忙しくバラエティ豊かな人とみられるようです。
【MCに対するアスペクトがある場合】
ASCに比較すると、公共的な態度に現れる特徴です。また、職業的な選択などにも大いに影響を与えます。ASCよりも、MCの方にアスペクトが多い人は、私生活よりも、公的な顔づくりにバラエティある、たくさんの可能性が出てくる人です。
ASCのアスペクトは、無意識に発揮するだけではなく、全く本人の自覚がないことが多いのですが、MCの場合は「成長した大人の自我」を表すので、無意識に発揮することはほとんどなく、きちんとした狙いを持った影響力として出てきます。
このMCに対するアスペクトも、アスペクトを形成している天体の意味、性格、イメージがそのままMCという公的で意識的な行動に加味されると考えればよいでしょう。
ASCのアスペクトとの比較で考えてみると、ASCに対する金星のソフトアスペクトは、生まれながら発揮する、物腰の柔らかさや、人当たりの良さです。
しかし、MCに対する金星のソフトアスペクトは、「このような場では、やわらかくソフトな印象で対応するべきだ」と自覚した上で、金星らしいソフトな行動をとることになります。
MCのアスペクトは、社会的な経験を積むほど、はっきりと際立った特徴として表れてきます。
一方、ASCは、自覚すればするほど、次第にその際立った特徴は、弱まる傾向にあります。
このASCとMCのアスペクトのオーブは、便宜的に太陽=MCと月=ASCととみなしてよいので、セクスタイルを除くメジャーアスペクトだと±8度、セクスタイルとインコンジャンクトだと±6度になります。
次回は、「天体に癖をつける」について、学習したいと思います。
それでは、また明日