今日は、ホロスコープのハウスの計算方法の種類(ハウスの分割方法)いわゆるハウスシステムの種類について、勉強します。
今は、スマホやパソコンで「ホロスコープ」と検索すると、無料のホロスコープ作成サイトが出てきてくれます。
生年月日、出生時間、出生地を入力すれば、ホロスコープを作成してくれます。
とてもありがたいことです。
じつは、ハウスシステムといっても、いくつか種類があります。
松村潔先生の本によると、マイナーな方法をいれると、数百ある言われているそうですが、通常は「プラシーダス方式」が、一番多く使われています。
理論的根拠が強いから採用しているという意味ではなく、習慣的なものだそうです。
なので、迷った時は「プラシーダス方式」を使えばいいのですが、一応ポピュラーなものを知っておいても損はないであろうということで、調べてみました。
【プラシーダス】
日本やアメリカで主に使われる方式。現代占星術の主流である。高緯度地方では、ハウスのサイズが極端に偏るという欠点がある。
【コッホ】
コッホによって考案された。プラシーダスの欠点(高緯度地方ではハウスの大きさが偏る)を改善しているもの。
【ソーラーシステム】
上昇点(ASC)に太陽の位置をそのまま使う等分方法。1ハウスのスタートと太陽の度数が同じになる。
【ソーラーサインハウスシステム】
上昇点(ASC)を太陽のあるサインの0度にする方法。1ハウスにつき1サイン(30度)で等分する。出生時間がわからない場合に用いることがある。
【イコールハウスシステム】
等分割方式ともいう。上昇点(ASC)から12サインを30度ずつに12等分に分割する方法。MCが第10ハウスのカスプと一致しない。
【レギオモンタナス方式】
ホラリー占星術などの古典でよく用いられる。
石川源晃先生の本には、イギリスはイコールハウスシステムが比較的多く使われると書いてありましたが、30年近く前の本になりますので、現在でもそうなのかはわかりません。
ヨーロッパでは、コッホが人気が高いということが載っているものもありましたので、今はどうなっているのでしょうか。
プラシーダス方式は、全世界共通で、使われていると思っていましたが、日本とアメリカで主流なのですね。
ちなみに、雑誌などでの「○○座さん(全体)の運勢」として占うときは、ソーラーサインハウスシステムで占うことが多いと思います。
○○座さんを第1ハウスとして隣のサインを第2ハウスとして、見ていくのです。
もう少しで木星が双子座に入りますが、例えば、山羊座の人の2024年の運勢を見るとき、山羊座を第1ハウスにして、水瓶座が第2ハウス……牡牛座が第5ハウス、双子座が第6ハウス…となるので、「2024年の前半はレジャー運、恋愛運(第5ハウスに木星)が好調で、後半は健康運、仕事運(第6ハウスに木星)が上昇する」といった具合にです。
木星はラッキースターなので、やはり木星が入っているハウスは、幸運がやってくると読みますが、他の天体との関係(アスペクト)まで、今は見ていないので、あくまで例として捉えて下さいね。
パソコン、スマホがなかったころは、プラシーダス方式の計算は、三角関数と漸化式を使っていたようです。
石川源晃先生の本には、計算方法が載っているのですが、約30年前はパソコンはあっても、今みたいに一般家庭にまで普及していない時代でしたからね。
そういう意味では、いい時代になったと思います。
それでは、また明日