今日は、蠍座の神話についてです。
蠍座は、「水のエレメント」「不動宮」「女性宮」で、座右の銘が「I desire」です。支配星は「冥王星」で副支配星が「火星」です。支配星が、主副あるのは、冥王星が見つかる前は、火星が支配星だったからです。相似するハウスは、「8ハウス」(相続・性の部屋)です。
水のエレメントですから、感情が豊かです。不動宮なので、頑固とか忍耐強いイメージですね。女性宮なので、エネルギーが内向き、狭い範囲に働くことを意味します。座右の銘が「I desire」ですから、欲しいものは欲しいと徹底的な感じでしょうか。支配星の冥王星は、「破壊と再生」とか「0か100か」とか表すので、極端ですね。カッコイイのか恐ろしいのか。
では、神話を見ていきましょう。
死に至らしめた毒・蠍座の神話
ギリシャに、オリオンという名のとても有名な狩人がいました。岩のようにたくましい見た目麗しい出で立ちで、彼の周囲には常に人だかりができ、オリオン自身も自分の人気をおおいに自慢していました。しかし、大神ゼウスの妻・ヘラは、傲慢な男が大嫌い。オリオンが「私に仕留められない動物などいない」と豪語していることを聞きつけて、一匹の猛毒を持つ大蠍を彼のもとに送り込みます。大蠍は隙をついて猛毒を含んだ針で彼の踵を刺し、遂にオリオンを死に至らせました。ヘラは、大蠍の働きを称え、空に上げて星座にします。今でも、東の空から、蠍座が昇ると、オリオン座が西の地平線に沈むのは、蠍の姿を見て、オリオンが逃げ出すからだといわれています。
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この神話で、蠍を遣わしたのが、またもやヘラだったことを知りました。(ネット情報だと、ヘラだけでなく、神々となっているものもありましたので、オリオンは、いろんな神から疎ましがられる傲慢な人物だったようです)
そういえば、ヘラは、蟹座、獅子座の時も出てきましたね。この時との共通点、屈強な男を懲らしめること。徹底しています。
ヘラのことが気になったので、ネットで調べてみました。ヘラは、結婚とか家庭を司る美しい女神様なんですね。そりゃ、嫉妬深くもなりますよ。家内安全・夫婦円満を理想とする神なんですから。西洋占星術で出てくる小惑星ジュノーは、ヘラのことをさすそうです。そういわれるとジュノーは結婚やパートナーシップを意味する天体でしたね。
話を戻して、蠍座のお話です。
蠍をオリオンのものへ送る前に、毒蜘蛛や毒蛇なども候補にあったようですが、オリオンを倒すために、毒の強い蠍が選ばれたようです。
他に蠍座のイメージが湧かなかったので、本より引用します。
『サソリにしてみれば、巨人のオリオンは恐ろしい敵であったに違いありません。神の放った刺客としての役割を果たすのは、容易なことではなかったことでしょう。サソリがオリオンを倒すには、一撃必殺の毒を適切なタイミングで打ち込むことが必要不可欠なのです。その戦い方こそ、占星術の蠍座のイメージそのものと言えます。』
(【西洋占星術講義】五十六謀星もっちぃ著より)
この本を読んで、蟹座の神話の蟹を思い出しました。
蟹座の蟹は、仲間が劣勢だったから助けに入った。蠍座の蠍は、神に送り込まれた。
蟹も神に送り込まれたとはいえ、友人を援護する目的もあったのですが、蠍にはそれがありません。蟹には毒はないが、蠍にはある。強力な武器が蠍にあるとはいえ、一歩間違えば、蟹座の神話のように、踏みつぶされる危険もあります。
大きい屈強な人物を前にして、いくら大蠍といえども、相手より小さいわけですから。
きっと、オリオンのもとへ送られる前に、洞察し尽くしたに違いありません。
うわぁぁぁぁぁぁぁ、スナイパー!!!
ネットでも蠍の生態を調べてみました。
蠍って、夜行性なんですね。そして、婚姻ダンスという雄と雌の求愛ダンスがあるそうです。
長ければ一日くらい続くのだとか。このダンスで、実は雌が雄の力量を計っているそうです。
これは、雄を洞察しているってことですよね。
蠍座のキーワード的ではないですか?
実は、この神話に出てくるヘラも、蠍座っぽいイメージがあると思いました。
(夫が浮気性なのは不憫であるとはゆえ)嫉妬深くて(水のエレメントや女性宮の内なるエネルギーまたは、副支配星の火星の影響かな)、嫌いな奴は徹底的に嫌うタイプで(これは支配星の冥王星か不動宮の影響?)、自分の求めることのためなら手段を選ばない(I desire)……蠍座のイメージに似ていると思いませんか。
しかし、ゼウスが浮気性でないとした通常運転のヘラなら、愛情深い良い女神様だと思うのです。極端に動いた時に、怖くなるという感じの女性かなと。
これは、本来の神話から外れてしまうので、あくまで個人的解釈なことをお忘れなきようお願いします。
蠍座のキーワード「探求心・嫉妬・オカルト・霊感・個性的・忍耐力・根性・秘密主義・情念・独占欲・寡黙・不屈・意志が強い・欲望・性・慎重・保守的・閉鎖的・遺産・世襲・all or nothing」となります。
では、また明日