はじめに
皆さんはじめまして。サガン鳥栖サポーターのykです。
突然ですが私はゲートフラッグ(通称:ゲーフラ)の作成を趣味としており、自作したゲーフラをゴール裏で掲げています。
しかし、ゴール裏を見渡していると思うことがある。「鳥栖のゴール裏はゲーフラが少なすぎる!」
勿論ゴール裏において1番大事なのは声量であることは間違いないが、ビジュアル面の事を考えれば "ゲーフラは多ければ多い程良い" と思う。
旗やゲーフラが増えることで、声だけではなく、視覚的な圧を作り出せる。
それではいきます。
主な材料
・布
厚すぎないものが良い。オススメはブロードかシーチング。
・塗料
私はターナー社のイベントカラーというものを良く使っています。
・筆
100均のものでOK
・布用両面テープ
棒を通す袋を作る際に使います。ミシンがなくてもこれで充分。
・セロテープ
・マスキングテープ
・レジャーシート
・棒(塩ビや突っ張り棒)
〜以下、白以外の布で作る方〜
・チャコペーパー
デザインを決める
デザインをするに当たって大事なポイントがいくつかあるので解説。
・サイズ
特に決まりはありませんが、あまりにも小さいと遠くから見た時に何を掲げているのか分かりませんし、かといって大きすぎると風のある日に掲げるのが非常に重労働になってきてしまいます。
あくまで個人的意見ですが、最低でも1m×1mは欲しいかなと。これぐいのサイズであれば掲げやすいし、遠くから見てもそれなりに映えると思うので、1m四方くらいを基準にしてデザインに応じて縦長や横長にして調整しましょう。
・布いっぱいに書く
せっかくいいサイズの布を買っても、描くイラストや文字が小さくては意味がありません。キャンバスをいっぱいに使ってください。また、フォントも太いものを使うと視認性が良くなります。
・注意点
そして、デザインするに当たっての大切な注意点ですが、海外クラブのウルトラスや応援団体のものを参考にする場合、そのイラストや文言の意味をしっかりと調べてください。海外クラブのウルトラスは政治的な思想が強い団体が多く、中にはナチスドイツ等をモチーフにしたデザインの幕や旗もあります。
万が一にも「なんとなくカッコいいから」とそういったデザインのものを真似して作り、スタジアムで掲げてしまうと「知らなかった」では済まされない大ごとになってしまうので、そこだけは本当に注意してください。
作成方法
材料を揃え、デザインを決めたらいよいよ実践編です。ここからは私も実際に作っていきながら解説していきます。そんな訳で今回作成するゲーフラがこちら↓
THE FUTURE IS IN OUR HANDS!
THE BLUE HEARTSの『未来は僕等の手の中』を英訳したもの。イラストは最低限に収め、メッセージを強調したデザインにしました。
サイズはW100cm×H130cmで作ります。
①元絵をコピーする
しかしお客様ご安心ください!そんなアナタにオススメなのがコチラ!
セブンイレブンのコピー機を使ってプリントすることが出来るアプリ、『かんたんnetprint』もしくは『netprint』
どちらも機能はほぼ同じですが、会員登録不要の『かんたんnetprint』の方でいいと思います。
アプリを入れたら先程の画像を選んで追加。
用紙サイズをA3かA4サイズに設定してください。カラーは白黒で大丈夫です。
そしたら画像のように予約番号とQRが出て来ます。
あとはお近くのセブンでこれを印刷していきます。
コピー機で画面操作。
プリント→ネットプリント→予約番号を入力orQRコードをかざす。
このままのサイズでは小さいのでこれを更に拡大コピーしていきます。
コピー機を開き、先程出てきた原稿を印刷面を下にしてセットし、再び画面操作。
コピー→ポスター→原稿サイズ:A3orA4(先程プリントしたサイズに合わせる)→できあがりサイズ:A3×9枚
セブンでの作業はこれで完了。
家に帰ったらこのコピー用紙をテープ等を使って貼り合わせていきます。
②ゲーフラの原型を作る
続いては買ってきた布をゲーフラの形になるよう整えていきます。
横(棒を通す方)を両方5cmずつ、ほつれ防止の為に上下を1cmずつ折り曲げ、布用両面テープで貼り付けます(アイロンを使うとやりやすい)
棒が貫通しないよう、上部分はしっかり塞ぐ。
下は棒を通せる形、
上は塞がっている。
この形になればOK!
一応棒が通るかチェックしてみましょう。
③下書き
続いては布に下書きをしていきます。
まずは布に元絵を乗せ、ズレないように上部をテープで固定します。
そしたら元絵と布の間にチャコペーパーを挟み、ボールペンで元絵をなぞっていきます。
この作業が割と大変。白い布の場合だと、元絵を布の下に敷けば透けてくれるのでそのまま鉛筆でなぞるだけなんですが、今回のように色の付いた布だと当然下に敷いても透けてくれません。ボールペンでなぞるのもそれなりの筆圧で書かないと上手く写らないので結構手が疲れてきます。
個人的な体感ですが、色の付いた布に下書きをする場合、白布の2倍程度の時間がかかるように思います。
焦らず休憩も挟みながら、少しずつやりましょう。
④マスキング
塗る時に絵の具がはみ出さないよう、マスキングテープを貼ります。全ての部分にマスキングを貼る几帳面な方もいますが、それだとかなりの時間がかかるので、私は直線部分だけマスキングしてます。
曲線部分や細かいところは気を付けて塗る!
多少ズレたりはみ出しても遠くから見れば気にならないので問題ナシ!
こんなもんでいいでしょう。
⑤絵の具で塗る
ここまで来ればいよいよ大詰め。布に塗料を塗っていきます。この際床が汚れないようにレジャーシートやビニール袋を敷くと良いです。新聞紙や広告紙は塗料を塗った時に布の裏に引っ付いてしまうのであまりオススメしません。
さあ、いよいよ塗る作業に入ります。ここで一つ気を付けたいのは、絵の具を水に溶かしすぎると布に滲んでしまい、取り返しの付かないことになってしまいます。
そこで私が良く使っている塗料が、材料編でも紹介したターナー社のイベントカラー。原液のまま使えるので水で薄める必要がありません。
佐賀市内在住の人にしか伝わらないかもだけど、空港通りのビバホームに置いてます。但しビバホームにはピンク色は取り扱いがないので、使いたい人は他を探すかネットで取り寄せましょう。
また今回のように色の付いた布を使う場合、1回塗っただけでは布に塗料が乗りにくく、色ムラも出て来てしまいます。
このように一応塗れてはいるけども、生地の黒が透けて見えていてあまり綺麗とは言えませんよね。
ですので、【1回目塗り作業→塗料を乾かす→再び重ね塗り】の手順で塗っていきます。(※白布を使われる方は塗り作業は1回だけで大丈夫ですよ!)
この重ね塗りをするしないで出来栄えも大きく変わってくるので、二度手間ではありますが、焦らずじっくりやりましょう。
重ね塗りしたものがこちら。先程との色乗りの違いが分かると思います。
重ね塗りが終わったら再び塗料が乾くのを待って、マスキングテープを剥がす。
⑥完成
マスキングテープを剥がし、塗り間違いや塗り残しがないかをチェック。問題なければゲーフラに当て布をしながらアイロンで塗料を定着させれば完成!
あとはスタジアムに持って行って掲げるだけ!
「家に帰るまでが遠足」という言葉があるように、「スタジアムで掲げるまでがゲーフラ作成」ですから(笑)
ちなみに掲げるタイミングとしては、
・GKアップ開始時
・FPアップ開始時
・メンバー紹介
・選手入場
・前半終了時
・後半開始前
・得点時
・勝利後選手周回時
こんなもんですかね!
皆さんの作ったゲーフラがスタンドを彩ってくれるのを楽しみにしています!
まとめ
ここまでお読み頂きありがとうございます。以上がゲーフラ作成の手順となります。
いかがだったでしょうか。「なんだ、意外と簡単に作れるじゃん」と感じた方もいれば、「やっぱり難しそうだな…」と感じた方もいるかと思います。でも大丈夫!作ってみたら案外なんとかなります!自分もゲーフラを作り始めた最初の方は悪戦苦闘しながら作ってました。時間をかけながらでもいいので、ゆっくり焦らず自分のペースで作っていきましょう。
先程も言ったように、多少ミスっても遠くから見れば気にならないのであまり気にしないで大丈夫です。
また、今回紹介した作成方法はあくまで一例に過ぎず、「絶対にこれが正しい!」というものではありません。慣れてきたら自分に合った作り方を模索してみてください。
最後になりますが、ウチのゴール裏はまだまだゲーフラの文化が根付いておらず、ゲーフラを掲げていたら後ろから心ない言葉を浴びせられたり、試合後にSNSで色々書かれたり、中々一筋縄じゃいかない。けど、ゲーフラを作り掲げる人が少しずつでも増えていってくれれば、徐々に鳥栖のゴール裏にゲーフラ文化が浸透していくと思う。
勿論掲げる上で最低限の節度と配慮は大事だけど、大前提としてゴール裏という場所である以上、ゲーフラや旗は必要不可欠なものだからね。
No flag,No party!
ゲーフラに限らず、パイフラや小旗なんかもこれまで以上にどんどん増えていって欲しい。
少しでもこのブログが参考になった、ゲーフラ作成に興味が湧いたという方は、是非他の仲間達にも共有・拡散していただけると嬉しいです。
それではこの辺で👋