s-乙女赤染晶子/著「乙女の密告」を読み終えた。
赤染さんは京都府生まれで2004年に作家デビュー。受賞作は、ドイツ語で「アンネの日記」を暗唱する女子学生が、外国人教授の厳しい指導を受けながら自らの存在を問う作品。
とあった。
難解な作品でコメント書けません。
無言休みをいただき、上田市古安曽山王山3462 電話0268-37-1650にある戦没画学生慰霊美術館「無言館」に行ってきた。 解説 長野県上田市、まわりを山々に囲まれた塩田平と呼ばれる田園地帯の丘陵地の頂に、浅間山を背景にし、中世のヨーロッパの僧院を思わせる建物のなかに、先の太平洋戦争で志半ばで戦地に散った画学生30余名、300余点の遺作、遺品が展示されている。 信濃デッサン館の館主窪島誠一郎さんが、画家で自らも出征経験があり、また美術学校の仲間を戦争で失った画家野見山暁治さんとともに日本各地の戦没画学生のご遺族のもとを、敗戦後50年を迎えた平成7年5月から2年間探し訪ね遺作を蒐めたという。 そして、村山槐多ら夭折画家の素描を展示する信濃デッサン館の分館として、平成9年5月2日に開館。  戦争で20代で亡くなった作品が多かった。胸を打つ内容だった。
s-おうち 中島京子/著「ちいさなおうち」を読み終えた。
 手記を書くのは、昭和初期に、女中として小さなおうちに勤めたタキ。晩年、彼女は、その夢のような小さなおうちに住んでいた人たちと、そこで起こった出来事を手記として綴る。しかしその手記は完成せず、手記の唯一の読者であった、タキの妹の孫が、その話の続きを求めて行動を起こす。最後に明らかになった真実は… という話です。昭和初期の時代の優美な、生き生きとした雰囲気がいい。女性の話し言葉も、美しく上品で、そこに生きた人々の生活も、気持ちの持ちようも、手に取るように感じることができました。物語は穏やかに、哀しく進んでいきますが、そこに描かれているのはいろんな女性の恋心かな。
唯一 どきりとしたのは、、『大伯母は、あるいは、この美しい人妻に、恋をしていたのかと』という文章です。信頼が愛情を越えて恋になるのか。もしくは、恋と名づけようもないほどの愛情であったのか。確かな描写はないけれど、ないからこそ美しいままで終わっているのだなと思いました。