ポン子:はぁ……。もうやだ、恋愛向いてないかも……。
先輩:あら、どうしたの?またため息が深いわね。
ポン子:先輩……。気になる彼にLINEしても既読スルーだし、合コンに行けば空回り。頑張れば頑張るほど、恋が遠ざかっていく気がするんです。私、一生幸せになれない気がして。
先輩:頑張りすぎちゃってるのね、ポン子ちゃん。でもそれ、実は2500年前から「一番やっちゃいけない戦い方」って言われてるのよ。
ポン子:えっ?2500年前!?
先輩:そう。最近読み返してた『孫子の兵法』に、まさに今のポン子ちゃんに必要なヒントが書いてあったの。
ポン子:ええっ、孫子!?あの、戦国時代の難しいやつですよね?私、歴史とか苦手だし、恋愛に兵法なんて物騒な……。
先輩:ふふ、そう思うでしょ?でも『孫子の兵法』の神髄はね、「いかに戦わずして勝つか」なの。
ポン子:戦わずして……勝つ……?
先輩:例えば、一番有名な「彼を知り己を知れば、百戦して危うからず」っていう言葉。
ポン子:あ、それは聞いたことあります!
先輩:これ、恋愛に置き換えるとね。ポン子ちゃんは彼の好みを必死に探ってる(=彼を知る)けど、自分の本当の武器や、自分がどんな時に幸せを感じるか(=己を知る)を疎かにしてない?
ポン子:ギクッ……。彼の理想のタイプに合わせようとして、最近自分の好きな服も着てないし、無理して料理教室とか通ってました……。
先輩:それだと、戦えば戦うほど疲弊しちゃうわよね。孫子はね、「勝算がないなら戦うな」とも言っているの。自分を偽ってまで彼に固執するのは、兵法的には「負け戦」なのよ。
ポン子:負け戦……。たしかに、今の私、全然楽しくないし、余裕がなくて顔も死んでるかも……。
先輩:逆に、自分が心から楽しんで、自分を大切にしている状態(=己を知り、整える)でいれば、自然と周囲を惹きつける「勢い」が生まれる。これが孫子の言う「勢(せい)」ね。戦わずして、相手があなたを放っておけなくなる状態を作るのが最強なの。
ポン子:すごい……。軍師の言葉が、私のボロボロの心に刺さる……。私、彼に勝とう(振り向かせよう)として、自分を置き去りにしてました。
先輩:この本、ビジネス書として有名だけど、実は「人間関係の究極のバイブル」なのよね。他にも「焦って動くと失敗する」とか「逃げ道を作ってあげる優しさ」とか、恋愛に応用できる知恵が詰まってるわよ。
ポン子:先輩……私、その本読んでみたいです。難しい言葉じゃなくて、今の私でもわかるような解説書、ありますか?
先輩:そうね、いきなり漢文は大変だから、まずは初心者向けの図解本から入るのがいいかも。これなんて、今のポン子ちゃんにぴったりじゃないかしら。
ポン子:わあ、これなら私でも読めそう!ちょっと軍師の知恵を借りて、自分の「勢い」を取り戻してみます!
先輩:ふふ、気が向いたらでいいから、寝る前にパラパラめくってみて。心が少し、軽くなるはずよ。