ポン子:はぁ……。もう、私って本当にダメな人間なのかも……。
先輩:あら、ポン子ちゃん。またずいぶんと深い穴に落ち込んでるわね。どうしたの?
ポン子:実は、新しく勉強し始めた資格のことなんですけど。同期の同僚に「今さらそんなの勉強してどうするの?あんまり意味ないと思うよ」って言われちゃって。 なんだか急にやる気がなくなっちゃって、私、間違ってるのかなって……。
先輩:なるほどね。他人の言葉にブレーキをかけられちゃったんだ。 でもね、ポン子ちゃん。あの誰もが知ってる『セブン-イレブン』を日本に導入した創業期(鈴木敏文氏の時代)だって、当時は「日本でコンビニなんて成功するわけがない」って、社内外からたくさんの懐疑的な意見があったのよ。
ポン子:え?セブンイレブンなのにですか?みんな大賛成だったわけじゃないんですね。
先輩:そうなの。新しい挑戦をするときって、周囲はこれまでの常識で測ろうとするから、否定的な意見が集まりやすいのよね。 つまり、「他人の評価や意見」って、必ずしも正解とは限らないのよ。 もし当時の人たちが周りの反対意見に流されて諦めていたら、今の便利なコンビニ文化は日本になかったかもしれないわよね。
ポン子:確かに……!そう思うと、同僚の一言に落ち込んでるのが、ちょっともったいなく思えてきました。
先輩:そうよ。そんな風に「他人の意見を気にしすぎず、自分の道を進めるようになる」ために、すごく役立つ教えがあるの。それが『ストア派の哲学』。
ポン子:ストア派……?なんか、ストイックで難しそうな名前ですね。
先輩:言葉は堅苦しいけれど、言っていることはすごくシンプル。 「世の中には、自分がコントロールできることと、できないことがある。コントロールできることだけに集中せよ」っていう教えよ。
ポン子:コントロールできること……と、できないこと?
先輩:例えばね、ポン子ちゃんが資格の勉強を頑張ることは、自分で「コントロールできること」よね。 でも、「それを聞いた同僚がどう思うか」は相手の自由だから、ポン子ちゃんには「コントロールできないこと」なの。
ポン子:あ……!
先輩:ストア派の哲学者エピクテトスは、「人間を不安にさせるのは、事柄そのものではなく、その事柄に対する取り違えた意見である」と言っているわ。 他人の評価という「自分では変えられないもの」に振り回されるのは、エネルギーの無駄遣い。他人の意見を完全に無視する必要はないけれど、「それはそれ、私は私」と境界線を引いて、自分が今できる勉強に集中すればいいのよ。
ポン子:すごい……。私、他人の頭の中っていう「絶対にコントロールできないもの」に影響されすぎて、一人で勝手に疲れてました。
先輩:気づけたわね。セブンイレブンの創業期も、周囲の懐疑的な声に心を乱されることなく、「日本の消費者が求めているもの」に全力を注いだの。 他人の意見を参考にすることはあっても、あなたの人生の決定権まで渡す必要はないのよ。
ポン子:先輩……!なんだか心のモヤモヤが晴れて、今すぐテキストを開きたくなってきました!
先輩:ふふ、その意気よ。気が向いたら、寝る前にこの本をパラパラっとめくってみて。 「他人に振り回されないしなやかなメンタル」の作り方が、もっとたくさん書いてあるから。