ポン子:はぁ……。もう、月曜日から消えてなくなりたい……。
先輩:お疲れ様、ポン子ちゃん。週の初めからずいぶんと深い穴に落ち込んでるわね。
ポン子:先輩……。今朝の通勤電車で、スマホでSNSを見てたら急に苦しくなっちゃって。 同世代の子たちが「英語を活かしてキャリアアップ!」とか「副業のデザインで月10万!」とか、自分の強みを発揮してキラキラしてるんです。 それに比べて私、毎日言われたルーティンワークをこなすだけで、何の特技もスキルもないなぁって。私って、この先もずっと誰の役にも立てないままなのかなって、本気で凹んでます……。
先輩:そっか。周りが眩しく見えて、自分だけが置いていかれているような焦りを感じちゃったのね。 でもね、ポン子ちゃん。そうやって「私には何もない」って泣きたくなっている人にこそ、実は知ってほしい「ズルいノートの書き方」があるの。
ポン子:ズルいノート……?資格の勉強とか、新しいスキルの習得とかじゃなくてですか?
先輩:そんな大変なことじゃないわ。 実はね、あの「経営の神様」と呼ばれるピーター・ドラッカーが、長年多くのプロフェッショナルが実践してきた中で、最も効果的な方法のひとつとして激推ししている自己分析ワークがあるのよ。
ポン子:えっ、ドラッカー!?あの、ビジネスのすごい人ですよね。私みたいなポンコツOLの悩みなんて、相手にしてくれないんじゃ……。
先輩:ふふ、そんなことないわ。ドラッカーはね、「ほとんどの人が、自分の強みを知っていると思っている。しかし、たいていは間違っている。知っているのは、せいぜい弱みである」って言っているの。 つまり、ポン子ちゃんが「自分には強みがない」って思い込んでるのは当たり前。人間、自分がストレスなく当たり前にできちゃうことって、それが「才能」だと自分では絶対に気づけないのよ。
ポン子:え……。気づいてない、だけ……?
先輩:そうよ。だから頭の中でいくら悩んでも無駄。ドラッカーが推奨する『フィードバック分析』という手法を使って、あなたの行動から「証拠」をあぶり出すの。 私はこれを、自分の才能を勝手に見つけてくれる「ズルいくらい強みが見えるノート」って呼んでるわ。
ポン子:そのノート、どうやって書くんですか……?
先輩:やり方はすごくシンプル。お気に入りのノートを1冊用意して、「何か新しい行動や仕事をするときに、どんな結果になるかあらかじめ予想して書いておく」の。 例えば、「来週の会議でこの資料を出したら、みんなから見やすいって言われるはず」とかね。そして9ヶ月後とか1年後に、そのノートを開いて「実際の現場で何が起きたか」答え合わせをするのよ。
ポン子:答え合わせ、ですか。
先輩:そう。それを繰り返していくとね、「なぜか毎回、自分の予想以上にうまくいく領域」がはっきりとデータとして浮き彫りになるわ。それこそが、ポン子ちゃんが生まれ持つ本当の「強み」よ。 逆に、何度やってもうまくいかないことは、今の自分には向いていないこと(弱み)だと客観的にわかる。だから「向いてないことは、誰かに頼めばいいや」って割り切れるようにもなるの。
ポン子:すごい……。自分の頭の中の思い込みじゃなくて、ノートに書いた「事実」が私の味方になってくれるんですね。
先輩:その通り。ドラッカーはね、強みを知るためのアプローチとして、これほど確実に成果が出る方法は他にないというニュアンスで強く勧めているの。 他人のキラキラした姿に惑わされて自分を責める必要なんて、最初から1ミリもなかったのよ。
ポン子:……先輩。私、何もないって勝手に絶望してましたけど、自分の才能をまだ見つけてあげてなかっただけなんですね。なんだか、すごくホッとしました。 私、さっそく今日、帰りに可愛いノートを買って「ズルい自己分析」を始めてみます!1年後の自分に、私の強みを教えてもらうのが今からちょっと楽しみです!
先輩:ふふ、そのワクワク感こそが、未来を切り開く一番のエネルギーよ。 もし、ノートを開く前にドラッカーの知恵をもう少し味方につけておきたいなら、ベッドの中でこの本をパラパラっとめくってみて。 難しいビジネス用語じゃなくて、私たちの毎日にすぐ使えるように優しく解説してくれているから。