両国と言えば国技館であり、近隣には何軒ものちゃんこ屋がある。さらにどぜうの桔梗屋や猪鍋のもゝんじやも有名だ。自分も以前にちゃんこ鍋やどぜうを食べに両国まで行ったものだ。ただ、南アジア料理店に関して言うと、隣駅の浅草橋や錦糸町には行くことはあっても、両国は完全にエア・ポケットのようだった。そんな中、両国にもついに南インド料理店「おいしいビリヤニ」が誕生した。オープンは2024年03月23日。クスっと笑える店名で、ちょっと気になっていた。
で、大変遅まきながら2024年05月31日、ランチ・タイムに訪問。
店頭にはインド国旗。店名は OISHII BIRIYANI。南インド料理との表記も見える。入店して確認するとスタッフさんは皆インド人で、メニューはミールスやティファンやビリヤニが中心。いわゆるナン・カレーのセットも一応ある感じ。いわゆるありがちなインネパ要素は微塵もないのだが、この店のことを堂々と「インネパ」と書いているアレな人がいて、不覚にも大爆笑してしまった。
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で、まずは市販のドレッシングが掛かった fresh vegetable salad。
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やや塩気強めだが美味しい rasam (スパイシー・サワー・スープ)。
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poondu (ニンニク) 強めの sambar (樹豆と野菜の煮込み)。
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poondu (ニンニク) と jeerakam (クミン) の香りが良い paruppu kootu (豆の煮込み)。まあ、dal と言う方が適切かも。
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オーソドックスな urulai kizhangu poriyal (ジャガイモのココナッツ炒め)。
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muttaikose poriyal (キャベツのココナッツ炒め)。
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肉がたくさん入った kozhi thengai kuzhambu (鶏肉のスパイシーココナッツミルク煮込み)。左下に見切れているオレンジ色は tandoori chicken tikka (骨なし鶏肉のスパイシー窯焼き)。これは南インド料理というわけではないから、できれば chicken 65 (南インド式スパイシー鶏のから揚げ) あたりになるとすご~くありがたいんだけどね。
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mutton kuzhambu (マトンのスパイス煮込み)。肉量は僅かなので基本的にビリヤニ用グレイヴィと考えて食べた。昨今は良いマトンが入手しづらいといった話をあちこちで耳にする。
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chicken dum biryani (鶏肉入りスパイシー炊き込みご飯)。店名にも入っているので、やはりここのお店のウリのようだ。他のお客さんでビリヤニを食べていない人は一人だけ。
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thayir (プレイン・ヨーグルト)。ビリヤニの味変用アイテムとして食べる。
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デザートの他、appalam (豆粉薄煎餅)、plain basmati rice (インド香り長粒米)、mangai oorugai (マンゴーの漬物) を含めた special non vegetarian meals の全景画像もご査収くださいまし。
メニューだと rice と chapati の両方が付いているかのような表記だったが、どっちか一方選べ、とのことだった。実際には結構な分量だったから、片方だけで結果オーライだったかも(笑)。
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ダブルの poriyal をターリにあけて、basmati rice に sambar をぶっ掛けて実食スタート。sambar にはかたまりのままの poondu (ニンニク) や murungakkai (モリンガの実) が入っていて非常に嬉しい。
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デザートは paal payasam (米のミルク煮スウィーツ)。
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セットにつくドリンクは mango lassi (マンゴー・ピュレ入りヨーグルト・ドリンク) をチョイスした。
シェフは3人いるそうで、それぞれタミルナードゥ州のチェンナイ出身、ケーララ州出身、デリー出身とのこと。メニューにはビーフのアイテムがあるところから考えると、確認こそしなかったけれどシェフはムスリムかクリスチャン(がいるの)かも知れませんな。
店名を見て「おっ、最近はやりのビリヤニがあるのか」ということで入店してビリヤニをオーダーするお客さんの率は高いと思うが、せっかくの貴重な南インド料理店だから、近隣住民の皆さんがミールスやティファンもオーダーするようになるといいですな。
ごちそうさま。