上野駅から少し歩いた路地にある、カフェ兼書店 ROUTE BOOKS は、廃工場をリノベしたイマドキのオサレな建物にある。この2階では2023年04月17日から ROUTE CURRY という名で、月~金にいわゆるスパイスカレーが提供されていたらしいが、2023年06月17日にスパイス商人のタミル人サランさん(another spice)がビリヤニを提供して好評を博したことがきっかけで、その後サランさんが、金土ランチにビリヤニ、日ランチにミールスを提供することになった(土ディナーは予約制のスペシャル・ティファン・ミールス)。色々探ってみると、サランさんはどうやらあんな店やこんな店にもスパイスやらを卸している人だということ等が判明。

 

死ぬほど気になっていたが、ようやく重い腰を上げて、2024年05月05(日)、早めのランチ・タイムに訪問。

 

WILKINSON GINGER ALE。南インド料理に合いそうなドリンクが特に用意されているわけではなく、ここは単に自分の好みのヤツを。

 

Chettinadu mutton kuzhambu (チェッティナードゥ地方のスパイシーなマトン煮込み)。肉はボンレス。複雑なスパイス感がありながらバランスの取れた素晴らしい味。

 

Chettinadu kozhi varuval (チェッティナード地方の鶏肉スパイス炒め)。オイルまで凄まじく美味しい。そしてこの gundu milagai (丸唐辛子) の香りが非常に良く、kozhi uppu kari (塩チキン) にも通じるものを感じた。これはいくらでも食べられてしまう。

 

sambar (樹豆と野菜の煮込み)。具材は丁寧にかなり細かい刻みにしてある。美味いわ~。

 

rasam (スパイシー・サワー・スープ)。かなり酸味が強めのタイプで、タマリンド以外のフルーティな酸味を感じた。辛さも適度にあってこれも好み。

 

basmati rice (インド香り長粒米) に掛けられているのが keerai kootu (青菜と豆の煮込み)。青菜はほうれん草かな。右は vendakkai mor kuzhambu (オクラのヨーグルト煮込み)。ヨーグルトはかなりティックで、これには細長い milagai (赤唐辛子) が埋もれていた。

 

左が urulai kizhangu varuval (ジャガイモのスパイス炒め)。右が beans poriyal (鞘豆のココナッツ炒め)beans は鞘の部分を斜めにカットしてあるようだ。

 

左が parangikkai podi varuval (南瓜のミックス・パウダー・スパイス炒め)podi は炒め物用に数種の豆やスパイスを合わせてパウダーにしたもの(振りかけのように米に掛けて食べるものもある)。実際にサーヴされるアイテムは必ずしもメニュー通りではないため、サランさんに料理のことでちょこっと質問したら、なぜかご厚意でコレをちょっと追加してくれた。有難うございます。そして、右が beetroot poriyal (ビーツのココナッツ炒め)。ビーツは甘みがあって良いね。

 

cauliflower pachai pattani dry kurma (カリフラワーとエンドウ豆のセミ・ドライ)kurma はポピーシードやナッツのペイストなどでマイルドに仕上げる料理。セミ・ドライというかドライで食べるのは初めてかも。めちゃめちゃ勉強になる。

 

Non Vegetarian Chettinadu Virundu の全景画像もご査収くださいまし。

 

せっかくオススメされたので sambar basmati rice に関してはお代わりもいただいた。美味い美味い!

 

思っていた通り、いや思っていた以上に素晴らしい料理にありつけた。サランさん、どうやらお話好きっぽいから、是非ともまた行って色々聞いてみよう。ただ、予約の必要な土ディナーはだいぶ先まで完売しているので、次回は希少な seeraga samba (タミルの小粒米) を使った単色の Dindigul biryani を食べに行くか。

 

ごちそうさま。