麻布十番に本店のあるグリル満天星は1988年にオープンしたニッポンの洋食屋である。運営は株式会社ファインフードシステムズ(代表は三宅伸幸さん)。
元々パレスホテルに勤めるホテルマンだった三宅さんは、昭和29年12月から続く家業の給食事業(現在も大学や大学病院の給食業務は受託している)を継ぐために、退職。その後1978年に赤坂見附に、和の要素を取り入れた「串ビストロ満天星」を開店してレストラン業もスタート。この時から三宅さんとタッグを組んだのが、現在も総料理長を務める窪田好直シェフだ。彼は1954年に当時宮内庁のご用達であった「丸の内館」でフランス料理の修行をスタート。天皇の料理番として知られている秋山徳蔵さんに本物のフランス料理を仕込まれる。1960年には料理長に就任したがその後退職し、1965年には丸之内精養軒料理長に就任、1970年には株式会社インペリアルエンタープライス料理長就任、1974年には株式会社スティツカーナック紅花調理部長就任、とまあ、とんでもなく輝かしい経歴を持つ。
その後、三宅さんは1982年には大正時代から続くフレンチのお店を受け継いで、赤坂見附に「ボンヌポワール西洋堂」を開店。その後のグリル満天星の礎はこのように築かれていった。現在ではグリル満天星(麻布十番、丸ビル、新宿、日本橋三越)、洋食麦星(日本橋高島屋、小田急町田)、ポートサイドキッチン(羽田)を展開している。
で、2024年01月22日(月)、ディナー・タイムに訪問。
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オードヴルはシェフのおまかせコースに入っているが、それとは別にアペタイザー的にチーズ盛り合わせを。以前にオーダーして気に入っていたのでついついリピートした。チーズ3種にドライレイズンが付く。呑兵衛ならきっとワインが欲しくなるんだろうな。
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別アングルのクロウス・アップ画像もご査収くださいまし。
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オードヴル&サラダ。野菜にはホワイトアスパラなんぞも入っている。野菜以外ではスモークサーモン、ソフトサラミ、プロシュート、チーズも。
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クロウス・アップの図も。
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本日のスープ。この日はオニオンスープで、落ち着いた素朴な味。
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揚げ物は蟹クリームコロッケと海老フライ・タルタルソース。欲張って追加したおつまみ牡蠣フライ・タルタルソースも一緒に盛られている。
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サイド・アングルからのクロウス・アップ画像もご査収くださいまし。
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メインは牛フィレステーキ・デミグラス。お店自慢のデミグラス・ソースは、昔ながらのやり方でバターを使わずに作る。エスパニョール・ソースに仔牛の骨、牛スジ、香味野菜を加えて一週間煮込む間、ソースは毎日濾すという手間をかけたもの。
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別アングルからも。ブロッコリーの横のマッシュポテトは、表面に焼き目をつけてあって、これが香ばしくて食感も良くて感心する。このひと手間なんだよなあ。
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この日はカレーの日ということもあり、お好みの小さなお食事つまりご飯モノはチキンカレー(ジャパニーズな福神漬け付き)。そもそもカレーがお目当てだったのだけどね。
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別アングルからも。いわゆる日本のお家カレーのようなモッタリ感は少なく、わずかにインド料理っぽいスパイス感もあり、典型的な欧風カレーのフルーティーな酸味や甘みもあってパーフェクト・バランスの逸品。ほんと美味しいなあ。
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この日のおまかせデザートはチョコレートケーキ。飾りには星型の黄色いチョコがあしらわれてカワイイ。ケーキはねっとりみっしりのしっかりしたヤツ。これ、好きだな〜。
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食後の一杯はハーブティ(ローズヒップティー)をチョイス。ここのところなぜかローズヒップティーを飲む機会が多いな。
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MATSUO KATO 氏(ザブングルではない)の作品を見ながらデザートとドリンクを堪能した。
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☆2022年03月30日訪問時の記録。この時はステーキ・コースをいただいた。内容はシェフのおすすめコースから揚げ物が抜けたもの。小さなお食事もチキンカレーをチョイスし、チーズ盛り合わせも追加(笑)。
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この時はおまかせデザートがチーズケーキで、食後の一杯はコーヒーをチョイスした。
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☆2021年09月26日訪問時の記録。この時はカレーは食べず、2品選べるワンプレートミックスを。
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で、蟹クリームコロッケとオムレツライスをチョイス。ピクルスとサラダ付き。
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別アングルからも。こだわりのベーキライスは、筍、玉葱、椎茸、しめじ、コーンなど8種類の野菜を米と一緒にブイヨンで炊き上げ、一晩寝かせ、米の芯まで味がしみこみ、うまみが十分広がるようにしてある。これもかなりの手間をかけているんだよな。
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欲張ってロールキャベツを追加(パンとバター付き)。トマティなスープに浸かっているが、個人的にはコンソメのクリアなスープの方が好み。
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追加のドリンクはセイロンティーをレモンで。
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☆2021年08月05日訪問時の記録。この時は季節限定メニューを。
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オニオンスープとサラダ。コースのサラダに比べて簡易的なモノになっている。
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カレーポットが登場。
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付け合わせの漬物は、らっきょと福神漬け。
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オーダーしたのは、ローストビーフと夏野菜のカレー。10種程度の素揚げ又は衣揚げの野菜とローストビーフはオンザライスでサーヴ。
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ここにセルフでカレーを掛ける。これで完成。やはりここのカレーは美味い!
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調子に乗って海老フライを追加。2種ソースとパン付き。
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カレーだけでなく、どのメニューも正統なフレンチの技法を取り入れて独自に積み上げた、丁寧なニッポンの洋食であり、しかも美味しい。これがわざわざ都心まで行かずとも、自宅からの徒歩圏内で食べられる幸せたるや。もちろん今後もお世話になる所存。
ごちそうさま。
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町田は、この大手の「麦星」だけでなく、駅近辺だけみても「航旅莉屋」、「ビストロ・シェ・リキ」、「クックライト・キッチン」、「グリル・ママ」など、素晴らしいニッポンの洋食を食べられる個人店がある。気分やシチュエーションに応じて使い分けられて、とても便利。