10月11日、巣鴨の駅近くにオープンしたばかりのプルジャ・ダイニングを訪問。2013年の大晦日に惜しまれながらも閉店した池袋のネパール料理・味家で、素晴らしいネパール料理を作っていたマガール族のチャカ・デビ・プルジャさんが、待望の再始動。味家の最終営業日に行った時のお話だと、ネパールに一ヶ月ほど帰って、その後また日本に来てお店をやりたいので、その時はインターネットでお知らせするとのことだった。まぁ、プルジャさんの Facebook は全部ネパール語だからお知らせされても分からないんだが( ̄◇ ̄;)

まだ電話もなく、看板もできておらず、スクティやロティなど一部のメニューは材料調達の関係でまだ用意できていないが、頑張って店を開けてくれているのは嬉しい。ちなみに、メニューは味家時代のまま使っている(笑)。カウンターにあったお祝いの花は、カレー界の大御所ブロガー rumba さんから。

purja choila

ホントはスクティが食べたかったのだけど、この日は用意ができなかったのでカシ・コ・チョイラを。ネパール風のマトンのスパイス和えである。肉がとても柔らかくなるまで調理されていて、マトン特有の臭みはほぼ皆無。個人的にはマトン臭はあってもいいが、これならマトンに抵抗ある人でも全く問題なく食べられるように仕上がっている。

purja dalbhat

続いてネパール・セット。いわゆるダル・バートである。ダル(豆スープ)にバート(ごはん)で、サーグ(青菜炒め)やアツァール(漬物的なもの)やタルカリ(おかず)で構成されることが多い。

カシ・コ・マス(ネパール風マトン・カレー)は骨付きで、こちらはマトン臭がしっかりあるのが嬉しい。ククラ(チキン)とのチョイスみたいだったけど、給仕のお姉さん、何も聞かずに自動的にこれが出てきた。他のお客さんには聞いてたのに(笑)。マトンのチョイスのつもりだったからノー・プロブレムだけど。

ダルは、以前に味家でいただいたものとは全く別で、今回は比較的トロミのあるマイルドなタイプ。ダルにも色々なヴァージョンがあって、日替わり的になるのも楽しみの一つ。

この日のアツァールはアル(ジャガイモ)やカンクロ(キュウリ)などを中心とした野菜類をミックスしてあり、割とメティの香りが強め。

タルカリは、ロビア豆とブロッコリーと正体不明の野菜(笑)。干したムラ(ダイコン)だったかも知れない。聞けば良かったな。

purja chowmein

せっかくなので、チョウミンもオーダー。ちょっと油多めだが、ああ、これだよこれ、まさにネパールの焼きそばだよ、と言っちゃう味。

巣鴨に現れたネパールの素朴な家庭料理が手軽にいただける貴重なお店。毎日でも行きたい。以前と違って駅に近いのですぐに繁盛店になっちゃうだろうな。久しぶりにプルジャさんのあの人懐っこい喋り方も聞けて良かった~。

ごちそうさま。

ーーーーーーーーーー

なぜかテーラーもやっているらしく、店内には小型のミシンが置いてあった(笑)。