第8期カレー大学院、ご卒業おめでとうございます! | カレー大學(カレー大学)のブログ

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カレーの進化は、とても魅力的!日本で唯一のカレー専門家育成校「カレー大學大学院」カレーのスペシャリストになる夢を抱いた3人に「修了証書」授与

 

2023年11月03日(金)、東京・渋谷文化センター大和田で、「カレー大學大学院 8期生修了証書授与式」が行われました。

 

「進化するカレーに可能性」を感じたと大学院に進んだ3人は、学長の井上岳久(たかひさ)氏からカレーの歴史やスパイスに関する専門知識、また市場調査を通して、日々変幻自在に進化するカレーの奥深さを学びました。修了証書授与式の様子と、晴れやかな表情で今後の抱負を語る卒業生たちの横顔をレポートします。

 

卒業の記念に贈呈された憧れのコックコートに身を包み、笑顔を見せる卒業生たち(4人中1人再試験中)

 

第1部  基調講演

「電子書籍の現状を知りカレーで自著本を出そう!」

講師:ごきげんビジネス出版 光 成治 氏

修了証書授与式に先立ち、電子出版についての基調講演が行われました。

午前10時から、基調講演がスタート。講師は、「クラウドサーカス株式会社ビジネス出版」の光成治(ひかりせいじ)さんです。

「電子出版の世界を知りカレーで自著本を出そう!」をテーマに講演する光さん

 

光さんは、電子出版に関して、業界及び市場動向、その特性の説明や書籍の特徴、出版方法などを分かりやすく説明していきます。また、書籍を出す際のポイントとして出版企画書の書き方が重要な事、また、事前の販促活動も必要な事など細やかなアドバイスや指導をしていました。

講演を熱心に聞く卒業生たち(左から光さん・薮内さん・島田さん・KANOさん)

 

 

修了証書授与式

 

講演後、いよいよ、修了証書授与式となりました。

卒業生には、一人ずつ井上学長より修了証書と記念のコックコートが手渡されます。

少し緊張しつつも、修了証書とコックコートを受け取った卒業生達は、皆さん満面の笑顔です。

 

カレー大學大学院は、カレーの歴史から、フィールドワークとしての食べ歩き、スパイスの種類や特徴の講義、各種レポート、卒論、卒業試験と専門的でハードルの高いカリキュラムとなっています。

 

カレーのスペシャリストとしての知識を身につけ、修了証書を手にした卒業生達。

その笑顔からは、大きな達成感と安堵感が伝わってきました。

 

 

 

<カレー大學大学院>2023年度8期生の卒業生を紹介します

小林 順子さん

にこやかな笑顔で、修了証書を手にした小林さん。

米飯文化を推奨している小林さんは、カレーの歴史を学ぶ中で、日本人がいろいろな形で生活に取り入れてきた「進化するカレー」に魅力を感じているそうです。

米飯を活かした健康的な食の提供で地域貢献していきたい。

小林 順子(こばやし じゅんこ)さん

<Profile>

管理栄養士として、長年地方自治体や食品会社の開発部門に勤務してきた小林さん。お父様が外食好きだったこともあり、さまざまなジャンルのメニューを経験した中、全年齢的に人気のあるカレーに興味を持ったとのこと。管理栄養士としての仕事は、「やり切った!」との思いから、来年友人とカフェを開店したいそうです。

 

カレー大學へ入学のきっかけは、趣味の登山で出かけた利尻島のカレーが、とても美味しかったことと、カレー大学院卒業生が出演している番組を見て、より深くスパイスの勉強をしたくなったのがきっかけだそうです。

 

今後は、開店予定のカフェで料理教室の開催や健康的な食を提供する店として、地域貢献していきたいと目を輝かせて夢を語ってくれました。

 

 

 

島田 久美栄さん

落ち着いた雰囲気の島田さんも、修了証書を手に満面の笑顔。

いろいろな職種を体験され、CHAT GPTも使いこなすという意外な一面も。卒業後は、カレーの奥深さの「新たな未知の世界」を知りたいと、カレー大学院で学んだ事を改めて復習したいそうです。

実家の空き家を利用して、カレー専門店を開店し地域活性化を目指したい

島田 久美栄(しまだ くみえ)さん

<Profile>

タイプや英語に堪能な島田さん。外資系企業に勤務後、結婚、出産、子育て中は専業主婦として生活。ご主人の海外赴任に同行してイギリス(ロンドン)での海外生活を経験。子育てが一段落して、銀行、国税局等に勤務していた島田さんは、定年後改めて何かを極めたいと、リスキリングとしてカレー大學に入学したそうです。

 

カレー大學入学の直接のきっかけは、ご主人がカレー好きということとカレー大学院卒の先輩が出演する番組を見て興味を持ったからだそうです。また、実家のお母様の一周忌を機に何か夢中になれるものを探していたことも、転機につながったとのこと。

講座でフレンチなどの欧風系や中華系、スープ系などさまざまなカレーを食べ歩きする中で、特に「歴史のあるカレー」に興味があり、プロの作るブイヤベースに感動。もっと深く学びたいと熱く語ってくれました。

 

今後は、学んだことを活かし、実家のある石川県でカレー店をオープンしたい!

そして、カレー専門店として地域活性化にも役に立つよう、再度今までの講座を復習し「未知の世界を経験したい」そうです。

また一つ、すてきなカレー店が誕生しそうです。

 

 

 

KANOさん

栄養士から、お店を持ちたいという夢を実現したKANOさん。

ちょっとホッとできるような日本的なカレーが好きと、爽やかに語るKANOさんは、スパイスを効果的に使った新しいおつまみを研究中だそうです。

自分の強みと弱みを見極めて、カレーを新しい切り口で表現していきたい。

KANO(かの)さん

<Profile>

栄養士や介護士として勤務し将来は介護福祉士を目指していたそうです。その頃カレー好きな男性とお付き合いしていたけれど失恋。その痛手を癒すように、さまざまなカレーを作っては周囲の方達に振る舞っていたそうです。その時、友人や周囲の方達から、「とても美味しい!お店をだしたら?」と勧められたことがきっかけとなり、心機一転!カレー店をオープンし日々新しいメニュー開発に挑戦中です。

 

新しいメニュー作りの中で、今までの独学からカレーやスパイスのことをもっと専門的に深く学びたいという思いが、カレー大學入学のきっかけとなったそうです。

 

特に、市販されている乾燥スパイスだけではなく、生のスパイスがどのようなものなのか知らなかったため、井上スパイス工業(上尾市)での工場見学と講座が大きな学びとなったといいます。スパイスは、カレーだけではなくいろいろな料理に使えることをもっと知っていただきたいと、各種のお酒に合う特製おつまみメニューを考案中。

また、家庭的でホッとするような和風のカレーが好きなので、日本人の口に馴染むようなカレーや新しい切り口のレシピを提供していきたいそうです。

 

SNSでの情報発信や、電子出版への意欲など、若い方ならではの積極的な行動が印象的なKANOさん。今後は、今までにない「新しい視点や切り口」で自分らしいカレーへの取り組みをしていきたいと、目を輝かせて話してくれました。

 

 

 

 

【取材を終えて】

「日々進化するカレーに可能性を感じる・・・」

 

卒業生の皆さんからお話を聞き、最も印象的だったのは、「進化するカレー」という言葉と「新しい視点でカレーの可能性を見出したい」という言葉でした。

それぞれの立場でカレーのスペシャリストとして、大きく羽ばたく日も近いかもしれません。卒業後も、仲間で刺激し合い、協力し合って、カレー業界の発展に貢献されることを期待しています。

 

文責:カレー大學特別編成取材班