カレー伝来150年!!!日本最古のカレーとは??? | カレー大學(カレー大学)のブログ

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カレー大學(カレー大学)は、特許庁に商標として登録。日本でカレーを学ぶ最高峰のカレーの市民大学と言えるでしょう。カレー大學(カレー 大学)を基本の学び場として、さらに学びたい方にはカレー大学院、プロを目指す方はカレー博士コースの上級課程を用意しています。

こんにちは!

カレー大學事務局です音譜

 

知っていましたか??

なんと今年はカレーが日本で初めて紹介されて150年!!

 

そんな機運もあってか、今年は近年さらに欧風カレーがバージョンアップした、「新欧風カレー」が熱くなっていますアップ

 

その新潮流をキャッチした

我がカレー大學上部組織のカレー総合研究所では

カレー伝来150周年を記念し、今年のカレートレンド「新欧風カレー」をテーマとした企画カレー店「カレー大學 湘南ヨーロピアン食堂」を7月1日(土)〜に期間限定で神奈川県平塚市に開店します。

 

最新のカレーに加え、日本最古のカレーを提供し

令和の最新カレーとともに、日本に伝来してきた当時の明治のカレーを提供し、新旧のカレーを食べ比べることで、カレーの奥深さと魅力を知って欲しいと思い企画しました。

 

 

 

この前回ブログでは新欧風カレーについて

レクチャーいたしましたが、今回は「日本最古のカレー」について

お教えしちゃいますほっこり

 

日本最古のカレーとは?

 

1872年に日本で初めてカレーのレシピ「西洋料理指南」のカレー

 

「西洋料理指南」は、1872年(明治5年)に出版された料理本。上下2巻にわたり、レシピや調理器具の紹介、西洋料理を取り入れた新しい食生活の提案などが書かれています。

 

著者は「敬学堂主人(けいがくどうしゅじん)」。本名とは思いにくい名前ですが、実際、ペンネームのようで、著者は当時の高級官僚だった人物だといわれています。明治の初期、まだ一部の人しか西洋料理を味わうことができなかった時代に、すでに西洋の食に親しんでいたわけです。

 

そして、この本に紹介されているのが、日本初のカレーのレシピです。どのように書かれているのでしょう。原文は次のとおりです。

 

 

<カレーの作り方>

「葱一茎生姜半箇蒜少許ヲ細末ニシテ牛酪大一匙ヲ以テ煎リ水一合五タヲ加へ鶏海老、鯛、蠣、赤蛙等ノモノヲ入能ク煮後「カレー」ノ粉一匙ヲ入煮ル1西洋一字間巳ニ塩ニ熟シタルトキ加ヘ又小麦粉大匙二ッ水ニテ解キテは入ルベシ」(出典『西洋料理指南』敬学堂主人)

 

これだけではなかなか分かりにくいので、読みやすいように現代仮名遣いなどに変え、補足も入れてみます。そうすると、こうなります。

 

      ダウン     ダウン     ダウン

 

「ネギ一茎、ショウガ半個、ニンニク少しばかりを細末にして、牛酪(ぎゅうらく・ バター) 大さじ1杯で煎り、水・一合五勺(270ml) を加え、鶏、海老、鯛、蠣(カキ)、赤蛙等のものを入れて、よく煮た後、カレーの粉を小さじ1杯入れて煮る。1時間してよく煮込まれたら塩を加え、小麦粉大さじ2杯を水に溶いて入れる」

 

 

当時、日本にはタマネギがなかったため、長ネギを使っている点が大きな違い。しかし、すでにニンニクやカレー粉を使用していて、さっと読んだ限りでは、現在、私たちが作り、食べているカレーと似通っている部分が多いです。

 

また当時の日本では、四ツ足の動物を食べる習慣がなかったためか、具材としてビーフやポークではなく、海鮮を中心としています。

 

具材に、まさかの“アカガエル”

 

 

ただ一つ、レシピをよく読んで、どうしても気になるのは「赤蛙」の記述。今ではちょっと考えられない具材です。「赤蛙“等”」とあるため、必ず使うわけではなかったようですが、なぜアカガエルだったのでしょうか。

 

アカガエルがカレーの具材となった理由としては、いろいろな説が考えられています。

 

その一つが、日本へカレーを伝えた国に理由があるとするもの。

インドから日本へカレーが伝えられたと思われがちですが、実はイギリス経由だったため、当時のイギリスの植民地・中国の食文化が反映されていたのでは?といわれています。

中国では、カエルは一般的な食材として流通しているので、カレーに使われていた可能性はゼロではありません。

 

また、カエルを食べる習慣のあるフランスの影響を受けたのかも?という説も残っています。

 

さらには、イギリスからのカレーのレシピには「カエル」とは、全く書いていなかったのに、ビーフやポークの代わりになるタンパク源として日本独自で取り入れたという話もあります。

 

どれが本当かは分かりませんが、必須ではないものの、カレーにカエルが使われていたのは事実。現在でも「食用ガエル」は流通していますから、カエル入りカレーを食べることは可能です。

 

実際、カレー好きの人の中には、日本最古のレシピを再現し、カエルを使ったカレーを食べてみた人もいるようです。味の評価は真っ二つ。「魚介の匂いが強くて食べられたもんじゃない」という人もいれば、「ブイヤベースみたいでおいしい」という人も。

 

 

以上、カレー大學では必ず出てくるカレーの歴史の始まりを

少しかいつまんでご説明しました。

 

このカレーが150年経ち、今に至るわけですが、

色々な道のりがありますデレデレ

 

ご興味ある方、カレー伝導師に素養ありラブ

続きはカレー大學にてウインク飛び出すハート