こんにちは!
カレー大學事務局 小林です。
ついにやってきました・・・
カレー大学院、卒業試験。
先日、3月10日(土)、いつもの学びラボで行われました
内容は、筆記、模擬講義、課題発表の3つに大きく分かれており
・筆記試験(配点45点)
・模擬講義(配点30点)
・課題発表(配点25点)
筆記試験は
11:00~12:30までの90分間にて筆記によるテスト
内容は半年間学んだものすべてから出題されます。
配布された参考文献などからも出題されます。
模擬講義は各人担当分野について講義を15分間行います。
課題発表について
各人の研究レポートを提出していただき、そのサマリー(要点)も作成し5分間で発表していただきます。
100点満点中50点以上が合格となります。
はあ〜〜〜〜いかがでしょうか。
私設の市民大学といっても、大学院ともなると内容はとてもキビシ〜〜んです
しかし残念な出来事が
7人中、私的な事由により3名が受講できず
ただ、もちろん追試もありますのでリベンジ可能です
その方々には後日がんばっていただきたいと思います
さて、今回のリポートは
湯浅俊夫さんです
第3期生のなかで最年長・・・ですよね
数々のキャリアがあるにも関わらず
こんなハードな大学院をクリアするという、そのチャレンジ精神に本当に頭が下がります。
レポート、死闘の様子がよ〜く伝わってきます・・・
以下、ゆあささんリポートです。
○3月10日(土)曇り 今日は試験だ!
論文の締切も今日ということで、ぼくは昨夜2時くらいまで、文章を手直ししていた。
ぼんやりとした頭で、試験を受けるのは不安だった。
直前の勉強が足りていない!
○第7回目ということで、みなさんとは親しくなれていて、それだけが心の支えであった。会場についたらまだ4人しかいない。
後の3人はやがて遅れて来るのだろうなと思っていたら、なんと3人が欠席だという。3人とも現場の料理人の人たちだ。
理由は三人とも違うようだが、やはりハードな現場仕事との両立は難しいのだろうなと思った。
1 筆記試験
○90分だが、4人が苦しんでいる様子をみて、井上学長が少し、時間を延長してくださった。
問題をもらった瞬間、かなり絶望的になったが、それでも、書けるところをなんとか書いた。
こういう時は、粘れるだけ粘ることが必要である。
終わった後、4人ともかなり疲労をしていて、話すのもかったるいくらいであった。こんなことで、修了ができるのか不安が増大した。
昼食(今までの講座では、昼食時間はごく短かったが、今日は修了試験ということで、ゆっくり時間があった。この間に、少し気力が回復した)。
2 論文の発表
○論文のサマリーを皆さんに配布して、その内容を説明する。
自分で立てた疑問に自分で答えを出す、それが論文のあり方だ。ぼくは「とりわけ、日本において、カレーはなぜ国民食たり得たのか」というテーマでA4に10枚ほど書いた。
原稿用紙に直せば、15枚余りである。カレー大學のテキスト社会学編に出てくる6つの説を詳しく説明し、整理し、新たな視点を加えたかったので、このテーマを選んだのだ。
短い時間の中で、文献を読み、論を組み立てるのはしんどかったが、楽しくもあった。
3 模擬授業試験
○ひとり15分の模擬授業をする。どこを講義するかは、自分で選べる(専攻をどこにするかで決まる)。
ぼくは「カレー社会学」について講義した。模擬授業は、今日で3回目。はじめはひとり5分、2回目はひとり10分。1回目、2回目は皆で評価し合い、井上先生が良いところ、悪いところを指摘してくださった。それもあって、みんなだんだん上手になっていく。希望者は、カレー大學の講座を担当できる。 16時少し前にすべての試験は終わった。多少、心残りはあったが、ともかく終わったのだ! この頃には、4人ともグッタリしていた。
*リポーターの感想
試験ということで、今日はとにかく疲れた。考えてみれば、9月から3月まで、結構たいへんだった。カレーを日々食べ歩いたり、レトルトを山のように食べたり。
正直、しんどいなあ、なんでこんなことはじめてしまったのか、と思ったこともある。 しかし、終わってみると結構楽しかったし、カレーの味を評価するにしても、以前とは、味覚もそれを表現する言葉も、違ってきているのがよくわかる。そして、カレーについて、スパイスについても、もっと知りたい、深く味わいたいと思っている自分に気がつく。 ぼくは、カレー大學、大学院を通過して、カレーの探究者になっている自分を発見した。 追記:3月12日に、試験の発表があった。受験した4人はなんとか合格していた!一足早い、「サクラサク」である(笑)。
湯浅 俊夫《 2017.11月期生 》
カレーに関する様々な文献を比較研究。社会学・社会心理学の手法を使い、とりわけ、日本においてカレーがなぜ国民食たり得たかについて研究中。また、カレーについての正しい知識をどうすればうまく皆さんに伝えられるかに創意工夫を欠かさない。一方、スパイスの黄金比についても考察をすすめ、名店を食べ歩き、調理法にも強い関心を持っている。カレー大學、カレー大学院社会学専攻を修了。