さて、
いよいよ調理学の課題発表です。
さらなるカレーのスペシャリストに君臨すべく、
我々カレー大学院生が作った渾身のカレーがこちら!
ズラリと6品。
まずは、
海軍割烹術参考書のカレーを忠実に再現した、
横須賀のご当地カレー応援団、代表の村尾さん。
笑顔いっぱいのポジティブなキャラクターで、いつもみんなに元気を与えてくれる、
カレー大学院のムードメーカー的存在です。
鶏のブイヨンまで仕込みをしてくる手の込み様にビックリ。
そのブイヨンを、牛脂で炒めたカレーペーストで仕上げるという超本格的で元祖を感じるカレーです。
市販カレールーを使った家カレー新メニューを担当した藤井さん。
カレーの最新情報やかわいいカレーネイル、女子力も高いそんな藤井さんの開発レシピは、
ぷりっぷりのエビにスパイスで下味をつけ、
たっぷりの野菜に皿うどんの麺、
あんかけ風にとろみのついたジャワカレーを合わせた新感覚のカレーです~
パリパリな麺にカレーが絡んで色んな食感も楽しくて。トッピングもパクチー、イタパセ、チーズというバラエティーに富んでいてついつい食べ過ぎてしまいました。
ご当地カレーを使った新メニューを担当したのは、
埼玉県出身、井上スパイス工業の井上さん。
5月のカレーパークでも出店をされた、現在スパイス会社を経営されているスパイスのプロです、
埼玉県愛とスパイス愛のこもったカレーは、
16種類のスパイスを使ったキーマカレー。
さすがスパイス屋さん~
スパイスの組み合わせ方が複雑!
複雑なのに決まり方はひとつ。このスパイスマジックは長年スパイスと向き合ってきた証ですね。
日本最古のカレーレシピを再現した、
小原さん。
レシピに忠実に、長ネギ、鯛やエビを使って再現してくれました。
具沢山で旨味たっぷり。
シンプルながらも現在の日本カレーのポイントをしっかり捉えているのです!
当時はカレー粉の元祖(諸説ありますが)C&B社の製品によって作られていたそうです。
現在で言ういわゆるカレールウの無い時代なので、とろみ感や濃厚なコク、というカレーとは一味違いますが、
サラッとした口当たりや出汁を生かした味には、日本の文化を感じます。
わたくしは、
最新のサラダ×カレーを担当しました~
本来、カレーとサラダは別々で食べるものとされていますが、
それらをひとつのお皿で食べるという新しいスタイル。
レシピは家庭で手軽に作れる日本バージョンと、スパイスのみを使ったちょっとマニアックな南インドバージョンの2種類にしました。
まずは、カレールウを使ったトマトと豚ひき肉のキーマカレー。
自論ですがジャワカレー:ゴールデンカレーの1:1が黄金比です。
このカレールウには豚ひき肉がベストマッチ。トマトとヨーグルトで煮込みました。
もう一品は、スパイスのみで作った鶏ひき肉のキーマカレー。
カレーリーフとココナッツパウダーを使って独特の香りを生かし、日本カレーとの差をつけてみました。
ちなみにサラダは共通で、ダイスカットにしたきゅうり、トマト、セロリ、トマト、モッツァレラチーズをレモン汁やブラックペッパーで味つけを。。
この酸味の効いたサラダとカレー、
ターメリックライスを混ぜた時に五味のバランスが調うように計算してあるのだ、、、
計算、してはいたのですが。
みんなのカレーが美味しくて最終的に全部のカレーをお皿に乗せてミールスのようにして食べてました。
カレーの調理学、しっかり胃袋で学びました。
〈一条もんこ~いちじょうもんこ~〉
食べ歩き店舗1000軒以上、レトルトカレー600食以上を実食。
自らのカレー店勤務を複数経て、カレーの魅力を伝えるべく各地で活動中。
カレー研究会、カレー教室主宰。
主な資格:フードコーディネーター・家庭科教諭免許・カレーマイスター・野菜ソムリエ・食品衛生責任者
2013年アメブロカレー部門第1位。
ブログタイトル『カレーの先生』
http://ameblo.jp/dotmonko/