帰国中に逢いたかった一人が私の伯父。

86歳でなお現役の元外科医。今は若かりし頃仲間たちと立ち上げた地方病院の理事長を務めながら、週4日、患者さんを診ているそう。アメリカの某有名病院でのインターンも経験しており、私と話しが合うのです。

最後に合ったのは7年前の父の法要だったかと思います。その頃と全く変わりなく、相変わらずの毒舌で楽しい3時間を過ごさせていただきました。その中でも終活、特に在宅介護の話に花が咲きました。私の生涯の夢はアメリカのホスピスシステムを日本に導入すること。実際医療現場に立ち、多くの患者さんを看取ってきた伯父の経験、また医療保険制度の違いなどから多くの壁を垣間見ることが出来ました。

伯父に会う数日前、母と母の姉(私の伯母)と一緒にお墓参りを兼ね、小旅行をしたのですが、その時にもホスピスの話になり、アメリカのシステムを説明すると、母も伯母も”終活はアメリカね”、と。伯母は3年前に伴侶を亡くしてから一人暮らしを続けています。83歳とは思えないエネルギッシュな女性で頭もかなりシャープ。若かりし頃は看護師をしていたので体調管理などは万全。同じ一人暮らしの母と気が合うようで、しょっちゅう電話しているようです。

誰にでもいずれ訪れる旅立ち。母を含め、伯父、伯母と終活についてオープンに話ができ、夫々の心配ごとが分かって少しほっとしている私です。