
ティムさん(62歳男性、悪性肉腫) が旅立たれました。
6月に当ホスピスに入会されてから3か月強の間、毎週水曜日にお邪魔するのがルーティーンになっていました。ティムさんと奥様の間には19歳のお嬢さんがいらっしゃり、我が家の長女と同級生、また次女の通っている高校の卒業生、とプライベートの面からも重なるところが多く直ぐに距離感が縮まったことを覚えています。
ティムさんは初めて訪問させていただいた瞬間から何か懐かしい感情を持たせる方で、寝たきりではありましたが訪問の度に昔からの親友のような温かさで迎えてくれたものです。訪問は約一時間でしたが、毎回ご家族の事やご自身の生い立ちなど包み隠さず色々なことをお話しくださいました。
8月、9月に入り何度か危険な容態に陥ってしまったのですが、数日後にはまた意識を戻し今まで通りの訪問を続けることができていました。9月9日の訪問も大分体力は落ちていらっしゃいましたが、意識ははっきりとしていていつも通りの会話をし、失礼する時間が来たので椅子から立ち上がると、"Give me a hug"(ハグをしていってくれ)とおっしゃるので介護用ベットの上から失礼してやせ細ってしまったティムさんにハグをして、”また来週お邪魔しますね”、と言って失礼したのです。
ティムさんは次の週の火曜日の朝方に旅立たれました。彼はご自身の旅立ちを知っていて私にハグをしてくださったのです。9月9日、最後の訪問となってしまった帰路の車内で自然に涙が流れ落ちていました。私にもティムさんがハグしてくださった意味が分かっていたからです。
いつも温かくご自宅に迎えてくださって本当にありがとうございました。お嬢さんと奥様、微力ながら見守っていきますのでご心配なく。