金曜日は2年前に突然旅立った親友の57歳の誕生日でした。

 

翌日の土曜日の夜、家族が親しい友人たちを自宅に招待し私の誕生会として寿司パーティー(といっても勿論出前のお寿司ですが)を開いてくれました。家族も含め、25人でワイワイと楽しいひと時を過ごすことができ、友人、家族には大感謝です。

 

日曜の朝お花を小さなガラスの瓶にアレンジし、先ずは家のすぐそばの霊園の友人のお墓へ。改めて時の経つ速さを感じさせられた一瞬でした。この友人は40歳という若さでお嬢さんが未だ9歳の時に膠芽腫で旅立たれました。お嬢さんと我が家の次女が同級生で、二人は今夏高校一年生として新たな人生のステップを踏み出しました。以前お世話になっていたホスピスで担当させて頂いた患者さんの一人でもいらっしゃいます。ご両親は毎週水曜日にお花を替えにお墓参りにいらしているようです。7/19に旅立たれ、早くも五年。彼が背中を押してくれたおかげで今の私がいます。本当にありがとう。

 

次は車を20分程飛ばし、数日遅れのお誕生日のお祝いの為に友人のお墓へ。奥様が金曜日にお墓参りにいらしたようで、お花と風船が供えてありました。彼はドイツに長く住んでいてビールが好きだったので持参ビールを開け、墓石の周りに注いで気分だけ味わってもらいました。(かなりアメリカ的ですね。)友人が他界してから二年半。未だに彼の死を受け入れることが出来てきません。仕事柄、グリーフ・カウンセリング(悲しみ、悲観、悲痛などの死別特有の感情のカウンセリング)を行うことが多々あるのですが、頭で理解できている事でも心は理解してくれていない、所謂、知性と感情の不一致、というところでしょうか。恐らく私の場合は、現実を受け止めたくない、という現実逃避型なのでしょう。こうやって毎日現実逃避することで、どことなく彼と未だに繋がっていられるような幻覚に陥っているのかもしれません。彼のお墓の前でぶつぶつ言いながら、泣きながら小一時間過ごし、帰路へ。

 

長女はボーイフレンドと、二人の共通のお友達のお葬式へ。 17歳という若さで友人が運転していた車の助手席で事後に逢い帰らぬ人となったそうです。人生80年だの90年だのという世の中で、どうして私の周りは急いで旅立ってしまう人が多いのでしょう。何だか涙の多い日曜日になりました。