対右四間飛車-32銀41飛型 | ノーマル四間飛車32銀型のブログ

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四間飛車一本の筆者が四間飛車にまつわる定跡・研究をアップします。

近況としては社会人2年目となります。2切れはR2500超えたのでもう引退して、ウォーズ3切れでは六段ぐらいです。最近は実戦でノマ四間を使うこともまた増えてきました。ブログもまたこうしてゆっくりと更新していけたらと思っています。

 

今回は対右四間飛車でおもしろい定跡を紹介します。

  本筋

△33角〜△32銀で構え、先手の▲17桂に対して△41飛と引きます。

以下▲25桂△22角▲45歩△24歩(下図)

ここで仮に△13歩▲15歩の形だと▲13桂成とぶっちぎる手が面倒なのであらかじめ端歩は受けておきましょう。上図から▲44歩△25歩▲同歩(下図)

ここ▲同歩に代えて▲45銀は△26歩と取り込んで後手がやや速度有利です。先手はここで▲同歩と取るために▲26歩と突いている意味もあります。先手が27歩型の場合はのちほど補足にて。上図から△33桂▲28飛△13角▲24歩△25桂打(下図)

△21飛と回ることができる形です。もちろん△25桂打のところで△21飛も有力ですが以下▲23歩成△同銀▲15歩が厄介で(ソフト評価値互角ながら)これは後手が勝ちにくい展開です。先手が何か緩い手を指してくれば△21飛と回るぐらいの気持ちでいましょう。

上図から▲27飛△24角▲26歩△46角(下図)

以下2つの変化がありますが、

【1】▲47金△37桂▲同金△57角成(下図左)後手良し

【2】▲25歩△26歩(下図右)後手指しやすい

どちらの変化でも後手が勝ちやすそうな局面になります。

少し戻って先手が▲27飛ではなく▲47金で37地点を受けた場合

上図から△24角▲68銀△35角▲26歩△44角(下図)

角を捌くことができます。桂は取り返されますが△46歩や△27歩が厳しく後手が勝ちやすい展開といえます。

 

  先手27歩型の場合

先手が27歩型で▲25桂の場合

上図から△22角▲45歩△24歩▲44歩△25歩▲45銀△23銀(下図)

上図から▲36銀△41飛▲25銀△35歩(下図)

後手優勢。後手の△41飛は陣形整備として重要な手で、先手が▲25銀と取ってこなかった場合の△33桂(下図)を可能にした手です。

これもし△42飛の位置だと△33桂に▲43歩△同金▲44歩が痛く、△41飛と引いてあることで▲44歩△42金で受かります。後手は桂得かつ先手からの2筋の反撃もないため上図は後手優勢です。

 

 

  まとめ

先手が▲17桂から攻めてくる手に対して32銀41飛型で受ける定跡を紹介しました。一般的な定跡だと△54銀型で似た変化がありますがそちらは▲45銀で銀交換になってしまう点が課題になります。△32銀型ならば4筋と2筋を低く受けることができます。また△41飛と引いてあることで▲43歩成△同金▲44歩△42金の受けが効くといったメリットもあります。

先手が▲36歩▲37桂で攻めてくる場合にも似た変化にすることはできるかもしれませんが、こちらは将来の展望としておきます。