油汚れのしみ抜きにはベンジンが有効です。ベンジンは薬局などで市販されており簡単に手に入ります。ベンジンとはなんなのかよくわからないので使いたくないと思われるかもしれませんね。
ベンジンはヘキサンという有機化合物が主成分になります。ヘキサンは中学校の化学の授業で有機化学を学んだ時に出てきたと思います。炭素数が多くなるにつれてメタン、エタンプロパン・・・・で炭素数が6の時がヘキサンです。
そしてもっと炭素数が増えていくと、油などになります。ということでヘキサンと油は似たもの同士で混ざりやすいのです。似たもの同士は混ざりやすいということを聞いたことがあるでしょうか。水と油は混ざらないの逆ですね。
混ざるということは、汚れが解けて流れる(洗ってとれる)ということです。油汚れが水を流していても落ちないのは想像つくと思います。油汚れはヘキサンで流してとってやればよいのです。非常に合理的ですね。
方法は簡単です。薬局で買ってきたベンジンをウエスに染み込ませ、油汚れの部分をポンポンしてやればOKです。取れにくいようであれば、ベンジンをじゃぶじゃぶにして、ゴシゴシしてやればOKです。結構きれいにおちると思います。
注意点としては、洋服本来の色を落としてしまう可能性がありますので、事前に洋服の目立たない場所にほんの少しだけベンジンをつけて、色落ちテストをしてみてください。落ちなければOKです。油汚れの洗浄に進んでください。ベンジンで洗浄したあとは、洗濯機に入れていつもどおり洗濯していただいて大丈夫です。
◆参考ブログ
染み抜きにベンジンを使用する方法