本日第二回目のエタノール注入術に行ってきました。
第1回目でも書きましたが「エタノール注入術」とは、がん細胞はアルコールに触れると死滅するという事を利用した単純な治療法で、肝臓癌などで使われている治療法です。
ラジオ波のエタノール版だと考えれば分りやすいと思います。
しかし主治医の話だと肉腫に対しての症例は聞いたことが無いそうです。
僕の最初の再発は、術後CTに「のう胞状」に映った場所に出来ました。
今回もPET-CTに同様の箇所に集積があり、また開腹術後まもなくで、外科的処置よりリスクは少ないとの判断でエタノールを流し込んで様子を見てみようと決心しました。
二ヶ所の集積があったので同時に施術する予定でしたが、表層から近い場所にある物しかエコーに写らなかった為日を改めて本日CTで確認しながら刺針する事になりました。
CTを使うので第一回目の結果も確認でき、万が一大きくなっていたり問題が判明した際は即時中止と言われていたので少しドキドキで挑みました。
主治医は本日手術があったにも係わらず、早目が良いと言う事で夕方から時間を取ってくださり、病院の閉院時間からの施術でした。
まずCTの機械に乗り幹部の位置決めの為に1度CTを撮りました。
すると先生が
「前回の注入場所、CTで見えなくなっているよ」
「え“!本当ですか・・・嬉しいです・・・」
今まで入院、病理検査結果、再発、再々発、まったく良い報告を受けたことが無かっただけに、久しぶりに感激してしまいました。。。
幹部の消毒、局部麻酔を行い10cm程針を差し込んでいきます。
標的は約9.5cm程の深度にあり局部麻酔も表皮と表層の腹膜筋にしか作用しないため、深い部分の腹膜筋は直接刺さる針の痛みがあります。。。
CTでその都度確かめながら2~3度刺しなおしましたが思う場所に刺さりません。
先生も外の部屋に退避し撮影していましたが、もっと細かく見たい先生はその場でCTの装置の中へ手を入れて針を持ちながら撮影を指示し、数ミリ単位の細かい場所を詰めて下さいました。
当然先生も放射線を浴びているわけで、、、
その姿に痛い事もありますが涙が溢れてしまって、、、
そんな中でも
「痛くして御免ね、もう少し頑張ろう!」
痛くて泣いてんじゃ無いですよねぇ(号泣)
今まで一生懸命やって下さってましたが、本当にこの先生と出会えて良かったと思った瞬間でした。
エタノールを注入すると患部及び周りの神経を刺激するのかかなりの痛みがでました。
歯を食いしばって額からは脂汗、目からは感動の涙、もうボロボロでした。
エコーで見ながらの時は直ぐに幹部が白濁するのが見れたそうですが、今回はCTなので変化は見られなかったそうです。
とにかく、今日手術が受けられた事に感謝、先生の心意気に感謝、そして何より祈ってくれた仲間の思いに感謝感激の一日でした。