本日の一杯は、エースコックの《JANJAN スパイシー焼そば》
JANJANといえば、手軽に食べられる容器と麺に旨みを練り込んだ“ウマMIX麺”を搭載したというのが特徴のカップ焼そばですね。カップ焼そばといえば平たい皿型の容器が主流ですが、JANJANシリーズは今となってはちょっと珍しいタテ型のカップ焼そば。「カップ焼そば＝若年男性」というのが既存のカップ焼そばのスタンダードな商品コンセプトですが、若い男性ばかりでなく若い女性にも食べてもらえるカップ焼そばを目指そうという既存のコンセプトとは逆の発想から開発されたのがJANJANだそうです。
さて、そんなJANJANシリーズの中でもインパクトのあるパッケージのスパイシー焼そば。目つきの悪い唐辛子と胡椒と共に「旨み＋辛さオン！」という力強いメッセージが書かれていますが、JANJANシリーズの中でも定番のバリエーションの一つとしての位置づけなので辛さは全く期待しておりません(笑) そしてお馴染みのエースコックの“こぶた”ですが、今回は妙に浮いて見えますねw
ソースは「唐辛子や黒胡椒等のスパイスを振りかけて仕上げるインパクトのある辛さが特長です。香辛野菜が効いたソースと絡み辛さと旨さを味わえます。」とのこと。たしかにスパイシーですが、辛さもスパイス感も割と控えめで“万人受けする少し尖ったソース”といった印象。辛さやスパイス感を求めると刺激が弱いと感じますが、全体的なソースとしてのバランスはとても安定しているように思います。
麺は「独自の配合でめんに旨みをギュッと練りこんだ「ウマMIX麺」です。滑らかな食感としっかりとした味付けが特長です。」とのこと。これがJANJANの大きな特徴なのですが、まず湯切りの際の湯の色が一般的なカップ焼そばとは明らかに違います。なんか、せっかくの旨みが流れちゃってるんじゃないのか？これ…と、不安になるような色(笑) 麺単体の味はハッキリとは分かりませんでしたが、さすがソースとの一体感はかなりのもの。食感は歯応えがありプリッとしていて、“まるでフライパンで作るインスタント焼そばを彷彿させるような食感の麺”。この感じ、いいですねぇ。
具は「シャキシャキとした食感の良いキャベツを加えました。」とのこと。具の構成はキャベツ…のみ‼︎ な、なんてシンプルなw しかも少なっw えーと、シャキッとしていて美味しかったです。はい(笑)
今回のカップ麺、焼そば本来の味わいがあることと全体的にピシッとした雰囲気が良かったと思います。麺の量は85gと一般的なカップ焼そばよりも少なく、具はキャベツのみなので食べ終わったあとに物足りなさを感じますが“誰でも手軽に食べられる”という商品のコンセプトを明確に感じました。
JANJANシリーズはまさにメーカーの試行錯誤と意図が商品にはっきりと現れていて、その点ではかなり完成度の高いカップ麺なんじゃないでしょうか。こういう従来のイメージとは異なった新しいコンセプトのカップ麺を開発し、変わり行く時代のニーズに目を付けたエースコックさんの姿勢は素晴らしいと思います。JANJANシリーズは他のカップ焼そばと比べても焼そば本来の味わいが強い印象があるので、商品コンセプトは完全に無視してしまいますが“ガッツリ食べられるJANJAN”なんてのも出してほしいですね(笑)
【製品情報】
商品名：JANJAN スパイシー焼そば
発売日：2013/08/05
メーカー：エースコック
希望小売価格：170円 (税別)
内容量 (めん量)：102g (85g)
～栄養成分表～
1食 (102g) あたり
エネルギー：435kcal
たんぱく質：7.4g
脂質：15.5g
炭水化物：66.5g
ナトリウム：1.6g
ビタミンB1：0.31mg
ビタミンB2：0.32mg
カルシウム：215mg
(食塩相当量：4.1g)