伊豆国一宮 三嶋大社 (静岡の旅 後編)
2019年3月

富士山本宮浅間大社を参拝して富士宮駅に戻ってきた時、駅前の雰囲気にすぐに異変を感じた。

『駿河国一宮 富士山本宮浅間大社 (静岡の旅 前編)』駿河国一宮 富士山本宮浅間大社 (静岡の旅 前編)2019年3月2019年3月のとある週末、東京から日帰りできそうな一ノ宮に行ってみようとお手製の地図を前に腕…リンクameblo.jp


駅の階段下に両脇を抱えられている人がいるのだ。両足はもはや機能していない。具合が悪いのかなと思い恐る恐る近づくと当人は元気に大声で喋っている。一人で階段を登れないどころか立っていることも怪しそうなほど酔ってらっしゃるご老人だった。
そしてそれが何人もいる。
どうしたことか。

帰りの身延線のホームは凄いことになっていた。
ほろ酔いの人:泥酔の人:それらを見守る多分しらふの人、が、5:2:3くらいの割合でホームにいる。
盗み聞きしたところによると、どこかの酒蔵で無料のお酒が振る舞われたらしい。その参加者の集団のようだった。

電車がきますよー気をつけてくださいーと駅員さんが慌ただしく立ち回る中、御一行は何も構わぬといったご様子でくっついたり離れたりして楽しそうだ。

私は体質的にお酒が全く飲めない。飲んだそばから顔が赤くなり体全身で動悸がしてそのうち頭が割れんばかりに痛くなってくる。
お酒が飲めなくてと言うたびに君は人生の半分を損していると言われてきたけれど人生の半分ってかなりの損失だと昔から思っている。生まれながらにして人生の最大値が人の半分しかないなんて絶望的だ。

雄大な富士山をバックに真っ赤なお顔で陽気に笑い合うご老人方をみながら、たとえ私の幸せの容器がこの方達の半分の大きさしかないとしても私はわたしの人生を100%満たしていくことに力を尽くすしかないのだとひとり呟く身延線なのでした。

次は伊豆国一宮 三嶋大社に行くため、富士駅で東海道本線に乗り換えて三島駅で降りる。
三島駅から15分くらい歩いて三嶋大社に到着。境内は綺麗に整えられていて気持ちがよい。結構参拝客がいて混んでいた。ここは桜の季節がおすすめらしいことを参拝の列に並ぶ人の会話で知る。もうあと数週間で見頃が来るだろう。


無事御朱印をいただいた帰り道、売店があったので寄ってみることにした。お土産が並べられているところとお茶が飲めるイートインがあって、そこで売られていた「福太郎餅」に目が止まった。


一見したところ髪型に主張を感じるお兄さんに見えてしまったが、あんこの部分は宮司さんなどが被っている烏帽子をかたどっているものらしい。
福太郎とは三嶋大社にゆかりのある神事に出てくる登場人物で名前の通り福を招く縁起の良い存在だと書いてあった。
いま福太郎はお餅になって食べる人を幸せにしているらしい。
私も幸せを求めてお茶とセットで購入した。

よもぎ餅に甘いこしあん。
だけど烏帽子ってこんなに前に突き出てたっけ。
隣に座ったおばちゃん2人組も、変わった形しよるなあ!と楽しそうに食べていた。
帽子の被り方に主張を感じる福太郎餅、私も美味しくいただきました。

三島駅まで戻り電車の発車を待つ間キヨスクで三島コロッケぱんを見つけた。ご当地ぱん祭りで優勝したと大きく宣伝されている。なぜ三島でコロッケなのかはわからなかったけれど何故か惹かれて一つ買い帰りのグリーン車で食べた。甘いソースがコロッケにもパンにもよく合って美味しかった。



この旅では買い食いが多かったな。
外で飲食するのに無駄にエネルギーを要する私にとっては珍しいことだ。
今回の静岡の旅では人生楽しんでる人たちにたくさん会ったから、私の楽しむエネルギーも少し充填されたのかもしれない。
こんなささやかな買い食いが私の楽しみなのかとちょっと不安になるけれど、普段うまくできないことが今日はできたということが私の楽しいことなのかもしれないぞと思い直し満足なのでした。

このシーズンの青春18きっぷは今回の静岡の旅と前前前回のブログで書いた水郡線の旅の2回しか使わなかった気がする。まだワンシーズンで5回使い切れたことがない。

旅の記憶のストックが切れる頃、またのびのびと出掛けられるようになってるといいなと思う。