山城國一宮 賀茂御祖神社

2020年1月



今から約一年前、20年来の友人と、友人の子どもたち2人(6歳長男と2歳長女)の計4人で京都と大阪を旅行をした。


私の一ノ宮巡り計画を知り、旅行好きの友人が一緒に行くと言ってくれたのだ。それでは京都と大阪に行こうと決めた。それぞれの一ノ宮神社に行く。

友人と友人の長男も鉄道が大好き。何やら珍しい電車を見せてくれると言うので楽しみがいっぱいの旅行になった。


ANA派の友人家族とJAL派の私は現地集合することにした。

待ち合わせ場所はなぜかJR新大阪駅の改札。


みんなで入場券を買って、たくさんあるうちの一つのホームに上がるとそこにはレールスターという列車が止まっていた。レールスターは新大阪-博多間を走る新幹線ひかりの一種らしい。新大阪より西じゃなきゃ見れないんだよと大興奮で写真を撮り博多に向けて出発するレールスターを見送った。


博多まで行くんだ〜いいなぁ〜と、すでに横浜から大阪まで旅行に来ている身でありながらさらに遠くに行きたいと思ってしまう根っからの旅行好きの2人なのでした。


次の日は電車に乗って京都鉄道博物館へ。嵯峨野線の梅小路京都西駅から歩いてすぐ。


この博物館には抽選で電車のシミュレーション運転ができるコーナーがある。この日は空いていたので4人とも抽選に当たり並んで運転することになった。


運転手さんの帽子を被り運転席に座る。本物の電車のようにブレーキとアクセルを使って時間通りに駅に到着しなければならない。

車の運転とは全然違ってかなり難しい。いろんな天気が再現された車窓の景色に目を奪われているとあっという間に速度超過してしまう。ミスが続くと無常にも失格だ。私はすぐさま失格になりお姉さんに帽子を返却。

残りの3人も似たようなもので、みんなで電車の運転手さんの有り難さを改めて感じたのでした。



博物館を後にしていよいよ京都市内にある山城國一宮 賀茂御祖神社へ。実は私はここにくるのは3回目だ。一ノ宮巡りを始めてからは初めてきた。

もちろん一ノ宮巡り専用の御朱印帳に御朱印をいただいた。もう夕方だったのでお参りをしておみくじを引いて早々に帰ることにした。


と、退屈した長女が境内で大声をだして走り出したのでダメだよ静かにしてと手をとって止めたら怒られて泣かれた。もう疲れてるんだよね。手を振り払い大きな口を開けて泣き叫び全身で不満を表現する長女。

怒ってるのは分かったよ、分かったけど。

ああいう時大人はどうしたらよいのか。


ホテルに帰る前スーパーに買い物に行くという友人を待つとき、友人から長男を連れていくから長女を外で見ててと言われ、当然ついて行きたくてぐずる長女を無理矢理引き止めたらまた怒って拗ねられた。

お兄ちゃんはいいのに私はどうしてダメなのっていうことだろう。

分かる。分かるよ。分かるけど。

壁の方を向いて肩を尖らせ怒る小さな背中をただ黙って見てるしかなかった。


あの時はいいところに長男が出てきてくれたから、助かったと思って、

さっきお兄ちゃん鉄道博物館でママに新幹線の双六買ってもらってたね、夜ホテルで遊ぶの?私も入れてもらえるかなー?うん、いいよー!と長女に聞こえるように2人で話していたら、興味を持ったのか長女が近寄ってきて、すごろく?と話しかけてくれた。

一緒にやる?って聞いたら、笑顔で、うん!と言ってくれた。


切り替えが早い。私もこうありたい。人生は短いんだ。


子どもと過ごすとおかしいのは大人の方だと感じることがたまにある。

大人が勝手に作った都合を子どもに押し付けてるからだ。

大人の都合が作られた理由はよく分かる。それがなきゃたくさんの人が一緒に暮らす社会は保てない。

でもそれとは明らかに違う「子どもの都合」って一体どこから生まれてきたんだろう。

一体いつから優先度が低くなるんだろう。

大人だって子どもだったんだ。


少なくともまだこの子にはそれが何処からくるものなのか分かっているんだろうなあと、すっかり機嫌を取り戻し繋いだ手をブラブラさせながら嬉しそうに双六の話をする長女を見下ろしながら思った。聞いたら教えてくれるのかな?


今日は本当にたくさん歩いてとても疲れた。

夕飯を食べようと入ったお好み焼き屋さんで、席に着いて、足が棒のようだと思ったら、隣のテーブルから「足が棒やわ〜〜」と言う声が聞こえてきて、一瞬自分の心の声が漏れたのかと思った。

旅行は楽しくてついたくさん歩いちゃうよね。


その夜は子どもたちにルールを怪変された双六が永遠に終わりませんでした(誰かが上がりそうになるともれなく竜巻が起こりスタートまで飛ばされるという恐ろしい現象が起きる)。

子どもの都合は時に、大人の都合よりも理不尽である。


最後はもう、子どもは寝る時間だから!という大人の都合で双六を強制終了。


子どものいろんな力に完敗した京都の夜なのでした。


後編に続く。