猫たちの荷物は買い足しているので意外と多い。

友だちの家から運び出すのに時間がかかってしまった。

猫たちは素直にキャリーに入ってくれて無事に車に。

雨が降り出したので友だちにお礼を言って車に乗り込む。

わざわざ買いに行ってくれたのか、「後で食べなね」 とケーキまで持たせてくれた。

ありがとう

ありがとう ごめんね。

こんなスス臭い私と荷物を持ち込んで、持ってきたマジックボール(空気清浄器)をずっとつけさせてもらってはいたけど、和室や布団には匂いが残っただろう。。

気にする私に 「大丈夫。大丈夫」 と。

グッと喉がつまる。

本当に助かりました。ありがとう。

4日もお世話になった友達のお家をあとにした。

 

 

道路は帰宅の車で混み始めた。

周りはいつも通りの日常で、私たちだけ取り残されたような気持になる。

当たり前だった日常はもう戻ってこない。

雨のせいか 薄暗くなってきた空のせいか 先の見えない不安が大きくなる。

早く家に帰りたい。今の一番の願いだ。

 

 

慣れないせいかあやふやなルートで何とかアパートに着き、荷物と猫たちを運び入れる。

駐車場がないので少し離れたパーキングに車を置きに行く。

田舎なので24時間500円。安いが仮住まいの間毎日かかるとしたら痛い出費だ。

早く本仮住まいを決めなくては。アパートまでの10分弱の道のりを歩きながら、先日見に行ったアパートに決めようということになった。明日申し込もう。

 

 

雨がちょうどやんでいたので、うっかり車に置き忘れた傘を途中で取りに戻り(明日は雨予報)、無事にアパートに落ち着いた。今日の夕食はストックしてあったカップラーメンだ。

ススで汚れた包装ビニールをはがし、ティファールでお湯を沸かす。

散々磨いてきれいにしたが、お湯が沸き始めると 器械の内部からなのかススの匂いが部屋中に立ち込める。お湯自体は大丈夫だったが、沸かすたびにこの匂いではたまらないので もったいないけどコレは買い替えることにした。

無事に食事も済んで、お風呂に入る。自動お湯張りに慣れてしまっていた私はうっかり溢れさせる寸前に。泣く泣く少し排水。

2人ともお風呂を出てもまだ9時にもなっていない。

テレビも無く、スマホのパケも足りない私たちはすることもなく早々に就寝することになった。

さすがに4日目だったからか、家族だけになって安心したのか、この日はぐっすりと眠ることができた。