こんなに疲れているのにやはり眠れない。
猫たちは日中いい子にしていたようだが、夜になるとウロウロと歩き回って夜鳴きする。私の意識下の不安が伝わるのだろうか?かわいそうで順番に抱っこしてみる。があまり効果はなかった。
3人ともウトウトとした状態で三日目の朝を迎えた。
今日は友達もお仕事なので猫たちに少し多めにご飯を置いてお留守番をたのみ、再び自宅に向かう。旦那はとっくに片づけを始めていて 外にはススまみれで湿っているソファや家電が運び出されていた。数日前までは普通に使っていた物たちが今はゴミとなってしまった。積み上げられたそれらを複雑な気持ちで見ていた。
少しすると保険屋さんが実際の被害の査定に来た。
査定の人たちが家の中を見て回っている間に 代理店の人と話をしていると
仮住まいで苦労していることを心配して知り合いの方に聞いてくれて、
急にアパートを貸してもらえることになった。
ワンルームなので1度見てもらって決めてもらえればいいとのこと。
午後から待ち合わせて部屋を見せてもらい お願いすることになった。
ガスの開栓作業があるので明日からなら入れるとのこと。本当に見ず知らずの私たちにこんなに迅速に部屋を提供してくれるなんて なんていい人達なんだろう。
感謝しても感謝してもしきれない。ご夫婦を見送りながら、火事の後 初めて感情が高ぶった瞬間だった。