彼女の家に着いて色々と荷物を運びこむ。

自分は身ひとつだけど、猫たちの物が結構あって駐車場から何往復かして1階の和室に落ち着かせてもらった。

ワンちゃんは2階の寝室で寝ているらしい。少しホッとした。

 

初めての場所で2匹ともウロウロと落ち着かない。猫タワーも猫ハウスも無くなってしまったので安心して休めるところが見つからないのだろう。

見ていて少しつらい。

 

友だちと娘さんが猫を見に襖から覗いている。見てやって見てやって。

まだ変化に慣れず少し警戒気味だけど触ることはできる。

可愛がってもらってる光景を見て、やっと少し緊張が緩んだ気がした。

こんなにきれいで温かい部屋を提供してもらって 至れり尽くせりで、ごめんね。とありがとう。を繰り返した。

 

お風呂に入らせてもらったせいかどっと疲れが出てきた。体とまぶたが重い。

暖かい暖房とふかふかのお布団 安心できる場所。

しかし横になってみたものの眠れない。

猫たちが落ち着かないせいかドアや壁をひっかきそうで気が抜けない。

先の見えない不安と脳裏に浮かぶ炎。

思ったより心はやられているらしい。

 

眠れないまま朝を迎え、猫たちをお願いして再び自宅へ向かった。