まずは無事だったスマホで友達に明日の中止と火事のことをLINEで送った。

天気も悪かったせいかもうすでに真っ暗だ。

自宅へ入れる許可が出て、通行止めのテープを外しながら車を進めた。

 

家 ある。燃えてない きれい。

 

正面から見た我が家は ”ちゃんと” ある。

スマホがどこに置いてあったかはわからないが、濡れてもいなく無事に戻ってきたという事は中も。。期待して玄関を開けた私は立ちつくす。

凄い煙臭さとススで汚れた壁と天井。消火の水が天井からそこいらじゅう垂れてきている。もう電気は点かない。ショートして火が壁の中を走ったのかスイッチ・コンセントの回りは壁が焦げている。分電盤は熔けて下に落ちていた。

手足が少し震えてる。

どんなふうに火は回ったのだろう?

裏から燃えているのに、家の正面側の部屋の天井の損傷が激しい。

断熱材として吹き付けてもらったウレタンが天井裏・壁の中とよく燃えたのだろう。

そして皮肉にもグレードUPにした耐火ボードと耐火の外壁が家の中の火が外に出るのを食い止めたのか。。

これが後に 私たちを酷く苦しめることになる。

 

 

スマホのライトで一部屋一部屋見て回るが 暗さがなお悲惨に見せるせいもあって2階に上がった時には絶望感でいっぱいだった。

家の裏側に面した和室は床がなくぽっかり暗い穴が開いていた。

足元が暗くて危ないので今日はもうここまでにして家を出ることに。

1階に降りるといまだに水が天井から凄い量流れてくる。まだ濡れ続けるウォークインの服たちを横目に  消防士さんたち頑張ってくれたんだね。 と力なくつぶやいてみた。