結婚することにしたと
祖父に報告すると、

にこがいなくなったら寂しいのう。

と、祖父は言いました。




私は驚きました。


働きもせず家にいる私を、
内心目障りに思っているのでは、

と思っていたからです。




私は、これまでの祖父との出来事を
振り返ってみました。




私が小学生の時、

不登校の姉と妹みたいには
絶対になるな!

と、痛烈に言い放った祖父。




私が学校に行かなくなった時、

布団の中にいる私を、怒鳴りながら
引っ張り出そうとした祖父。




結局 家に引きこもった私に、

家で寝てばかりのお前には、
人生の辛さなんて
絶対にわからんだろうな。

と、嘲るように言った祖父。




妹が自死した時、一晩中
冷たくなった妹のそばを離れず、

死んだらいけん。
死んだらいけんよ・・・。

と、絞り出すように言っていた祖父。




休職して実家に帰ってきた私を、
一度も責めなかった祖父。




祖母のようにアドバイスをするでもなく、

ご飯は食べたか?
今日は顔色がええのう。

と、ただいつも声をかけてくれた祖父。





思い出しながら、祖父への
色々な思いが溢れてきました。



祖父に対して複雑な気持ちを抱いていたし、
許せない、と思ったこともありました。



でも、振り返ってみると、
私たちは不完全な人間なんだから、
衝突するのは仕方のないことだったのかな
と思いました。



私は、祖父に「傷つけられた」と
思っていたけれど、
不登校になったことで、私も祖父を
「傷つけた」んだと思います。



お互いそうしたくて傷つけたわけじゃ
ないんだから、恨んだりする気持ちは
もう終わりにしたいです。



祖父には長生きしてもらって、これからも
一緒に人生を過ごしていきたい。



感謝の気持ちを伝えていきたいです。