金がモノを言うライブイベントOTONOVAの落とし穴 | 大曽根クルール 情報置き場ブログ

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先日、OTONOVAというライブイベントにエントリー、予選ライブに出演しました。

 

簡単に言えば、日本全国各地100もの会場で予選ライブが行われ、

勝ち進めば最終的に東京で決勝戦、優勝賞金100万円という、

いわゆるコンテスト形式の全国規模のイベントです。

 

お客さんは実際に会場でライブを楽しむことはもちろん、

ネット生中継で誰でも簡単に視聴することが出来ます。

さらには、そんな視聴者はポイントなるものをあたえられ、それを気に入ったミュージシャンに投票し、

そのポイント数により誰が勝ち上がれるかが決まるというシステム。

 

詳しくはこちらをば。

https://otonova.tv/

 

大阪の中だけでも、やはり沢山のライブハウスや会場で予選ライブは毎日のように行われていますが、

僕が選んだのはいつも本当にお世話になっている心斎橋ブラステでの出演。

むしろブラステだからこそこのイベントに出演を決めた節があるくらいです。

 

 

 

 

そうして予選ライブ当日。

先日、1/20(土)のことでした。

 

ネット生配信もされているので、実際に会場に来ても、

ネットでリアルタイムに視聴することもできるこのライブ。

 

 

 

僕は圧倒的に事前知識が足りなかったのです。

まずはここが大きな誤算というか、自分のツメが甘かったことを反省せねばなりません。

 

 

 

もっとなんかこう、ネットの投票が大きな力を持つ、

そう思い込んでいたのですが、どうやらそうではないようでした。

 

基本的には1人1票とかではなく、条件によりポイントを獲得し、それをアーティストに投票する形式。

ざっくりのシステムとしてはこうなります。

 

◆全員に与えられた無料ポイントは10ポイント。

 

◆チケット代を払って会場で実際にライブを楽しんだ人には更に5000ポイント×2が与えられる。

(ただしこの5000ポイント×2は同日の同じアーティストに2回投票はできず、別々のアーティストに投票することとなる)

 

◆その他の投票方法は、ネット上で実際にお金と交換したポイント、すなわち課金での投票。

 

 

 

このようなシステムの中、ポイントを多く稼いだアーティストから勝ち抜けて次のステージへいくという流れです。

 

 

 

 

 

要するに課金を除けば、演奏内容とかは関係なくて

自分のお客さんを沢山会場に呼んだ人の勝ちなのです。

ネット民1人あたり10ポイントが無料で与えられるので、

会場にいる5000ポイントを持つ1人に勝つには500人のネット民の力が必要となるわけです。

無料ポイントの場合は、ですが。

 

 

 

 

 

先に言っておきますね。

 

このシステムが悪いんじゃーとか、そういう幼稚な事を言いたいのではありません。

 

ほんとに言いたいこと、僕自身のスタンス、考え方は後ほどちゃんと伝えますね。

とりあえずは事の顛末をつらつら述べていきます。

 

 

・・・ともあれ僕は、

見事に予選落ちしてしまうのでした。チーン。

 

 

しかし考えてみればそりゃそうだ!

僕は今回の予選ライブの数日前にやっと本番が終わったばかりの舞台公演

「一人芝居ミュージカル短編集vol.4」に脳内キャパをもってかれていた余り

このOTONOVAの告知の優先度を下げていたのだから、そりゃあ負けるに決まっている。

 

勝ち上がった他の出演者は、しっかり事前にこのポイント制について勉強し、

SNSなどでたくさん告知をして、当日の集客の大事さをしっかり訴えていたのです。

そしてその努力はもはや当然の如く実り、颯爽と次のステージへ勝ち上がっていったわけです。

 

 

 

 

正直言えば、このことはブログに書くつもりはありませんでした。

だって「負けました~」ってわざわざ書くの恥ずかしいじゃん。

なんせ負けるって事実が普通に悔しいし、

「あっ大曽根クルールって予選で落ちるくらいの実力なのね~」て思われたくないし。

 

 

実際、僕はほんの少ししかしていないSNS等の告知でさえ

「ポイントを僕に入れてください!」とは極力書かずに、

「生中継を全国からネット視聴できます!この機会に見てね!」という言い方をメインにしていました。

 

それは僕の性分というか、ハイパー捻くれてる部分でもあるのですが、

ポイントポイント言ってるとどこか「課金せい課金せい」に聞こえてくるんですよね。

僕にお金を使ってもらうならば、僕の音楽や活動そのものへの対価・応援として使って欲しいです。

 

 

じゃあこのイベントに出演するなよ、ってまさにそうなんですホントウニゴメンナサイ。

リサーチ不足にも程があるホントウニゴメンナサイ。

 

だけど、僕は勝ち上がる事よりも心斎橋ブラステのしっかりとした映像機材のもと

日本中にライブ映像を届けられる事の方が大事だと思いました。

だってなかなか日本中に歌いに行けないし、でも日本中の人に届けたいし。

 

(よければOTONOVAのサイトから、心斎橋ブラステの会場での予選映像をアーカイブでみてほしい。

別の会場に比べて、しっかり映像配信の事を考えて撮ってくれているのです。)

映像ここ→ https://otonova.tv/event/541

 

 

 

 

 

で、話は戻ります。

 

このブログをわざわざ書いてるのは、2つ理由があります。

 

1つ目は、敗者復活制度で勝ち上がったこと。

予選ライブは別の日程でも各地で行われており、そんな予選2日程分の

予選落ちメンバー達の中から敗者復活で勝ち上がれるという救済システムがあったのです。

ちなみにこれも、ポイントの上位者が敗者復活となります。

 

僕は本当にありがたいことに、その敗者復活枠で勝ち上がることが決まったのです。

3/21(水祝) 心斎橋ブラステにて会場代表アーティスト決定戦に出演します。

 

 

くわしくはコチラ

https://ameblo.jp/culu-lu-news/entry-12345824964.html

 

 

 

そして2つ目は、

ネット上で課金して下さった方がいたおかげで敗者復活できたこと。

正直、敗者復活については告知する気は全くありませんでした。

何故なら、ここから勝ち上がるには課金するしか方法がなかったからです。

ネット民が持つ無料武器は10ポイントしか無いわけですから、5000ポイント×2には太刀打ちできません。

 

まだ会場に来てチケット代を払う事は「生でライブを楽しむ」という事にお金を使う、

すなわちアーティストやライブハウスに直接お金を使うという意味で理解できるわけですが、

ネット民にしてみると敗者復活戦のそれは「〇〇さんを勝ち上がらせるためOTONOVAにお金を払う」でしかないわけです。

 

 

 

OTONOVAに課金してくれ、とお願いしてまで勝ち上がりとうない!

 

・・・が僕の本音でしたが、僕が一切敗者復活について発信しないのにも関わらず、

それでも僕の事を気にかけて下さる何名かの方が、僕にお金を使ってくださいました。

本当に、本当にありがとうございます。

 

課金してくれる気持ちがもう本当にうれしい。

有難く、感謝でしかありません。

だから、課金をしていただいた事実は否定はしたくない、この複雑な気持ちわかっていただけるでしょうか。。

 

 

 

ともかく、

もう生半可な気持ちでは臨めなくなりました。

(もちろん今までも生半可ではなかったですが)

どうせやるからには、このイベントに何かしらの意思を持って何かを成し遂げねばいかん。

 

 

 

しかしアイドルのような人たちや、すでに界隈でそれなりに有名な方も出場しているOTONOVA。

どう考えても、決勝に行けば行くほど課金勢の力は強大になっていくのは分かり切っています。

 

しかし出場した以上、システムについて文句を言うつもりも批判するつもりもありません。

だから、その中で僕は無課金で勝ちたい。
 

 

そもそもアーティストに1円も入らないこの謎課金。

くどいようですが文句や批判ではありません。

運営どうにかしろーとか、こんなイベントおかしいよーとか、そういう事ではありません。

 

しかしとにかくあくまで個人的な感情だけで言えば

僕は、評価の形であるはずの大切なお金をOTONOVAには落としたくない。

演者である僕らやライブハウスにチケット代を払ってライブに来てもらって、

そのなかで生演奏を全力で楽しんでいただきたい。

 

 

 

いや分かってる、分かってるんですよ。

運営するのにもお金がかかる事は知ってます。

HPやシステム構築するのにどれほどのお金がかかっているのかくらい。

(かつて大阪電気通信大学でweb関係・映像関係を学んでいたので、webデザイン系、プログラミング系の知り合いは多い方です。)

 

もちろん握手券CDしかり、

SHOWROOMしかり、

ストリートライブで●●枚CD売る挑戦しかり、

色々な意見はありますがビジネスの形として双方が納得していてればもはや問題はありません。

 

だからOTONOVAのシステムだって別に何も問題がない。

買い手、売り手の双方が納得さえしていれば。

要するに、ここまでパワーバランスが課金に寄ってると思ってなかった浅はかな僕のワガママです。

 

それでもやっぱり、僕はファンの方にはこういう形で音楽を評価する為にお金を使ってほしくないのです。

「そんならワイに直接使っておくれ!そのお金でまた良い音楽作るから」がリアルな気持ち。

 

 

 

でも、出演してる人はもうみんな薄々分かってるよね?

 

あ、集客さえすれば勝てるんだ。

 

そして更に、集客してる人に勝つにはお金出せばいいんだ。

 

これってライブパフォーマンスを競う側面は機能してるのかな、、、って。

 

 

 

かといって別に棄権もしませんし、出たからには勝てるところまでいきたい。

むしろ勝つよりも、この意思をOTONOVA界隈の演者、お客さんに伝えたい。

ほんとはみんなどー思ってんの?って。

OTONOVAの運営的にはこれどういう信念でやってんの?って。

 

具体的にはなんとか関西代表レベルまでいけば、

少なくとも関西中にこの意思が伝わるんじゃないかと思っています。

無課金で関西代表を狙いたい。

 

でもいくら無課金と宣言しようと、これはもう勝たなきゃ意味がない。

負け犬の遠吠えであります。

 

 

 

しかし真正面から勝つにはどうすればいいのだろう。

 

次回も、更に勝ち抜くためのシステムは基本的に同じです。

要するに、ポイントを沢山ゲットすれば勝てるのです。

 

いろいろ考えた結果、結局1つの案しか思い浮かびませんでした。

 

 

3/21(水祝)心斎橋ブラステで行われる

会場代表アーティスト決定戦ライブに来て、
全力で僕に1人5000ポイント投票してください

 

 

これしか、無課金ではもう人海戦術しか勝ち目はありません。

圧倒的な人数で。ライブに来れば貰える5000ポイントを僕にだけ使ってもらうほかありません。

 

まずは3/21(水祝)のライブで会場代表アーティストを勝ち取り、

少なくとも関西中に「無課金」で勝つという反骨精神を見せていきたい。

 

もちろん遠方に住んでる方などはネットでしか楽しめません。

そんな方は、もうただただ生中継を観て音楽を楽しんでほしい。

よければSNSとかで「こんな意思もったやつがネット生ライブするらしいよ」て拡散してもらえれば有難すぎるレベル。

そしてせっかくですし無料の10ポイントをぽいっと投げてくれれば大変ありがたいです。

 

 

 

しかし、ただ「ライブ来てくれーポイントいれてくれー」では通らないのが社会の理です。

 

なんせ音楽という形のないものにお金と時間を使うわけです。

この日のライブに来ると、特別素敵な何かがある事を約束せねばなりません。

もちろんまずクオリティの高い楽曲、演奏、歌を届ける事が前提として。。。

色々考えた結果、足りないかもしれないけど、せめて今現状で少なくとも以下を約束します。

 

①新曲披露

 →丹精込めた新しい曲をこの日に。

 

②特別な演奏形態でのライブを。

 →ピアノ演奏に米町沙織さんが決定済。

 →パーカッションに松田礼央くんが決定済。

 

③セットリストの事前公開。

 1.サクラロイド

 2.煙の向こうに

 3.がんばれ

 4.新曲

 5.裸足のシンデレラ

このセトリで、最大限のパフォーマンスを。

 

④セットリスト公開に意味を持たせるため、

 楽曲をyoutubeで公開。これは随時すぐ増やします!

https://www.youtube.com/user/11shinshin/videos

 

⑤個人的な特典プレゼンツ。

 →新曲デモ入りの特典CDを予定。

 

 

僕の予約で来場される方に、まずはこの5つを約束したいと思います。

この日のライブに足を運ぶ意味が少しは出るでしょうか。。。

ただ、「こんな特典だから来てね」というよりは

「これくらいする覚悟のある最高のライブにするぞ」という気持ちが届けばいいなと思います。

 

ほかにも思いつき次第、まだ「3/21(水祝)に来る事の価値」を増やしていければとも思っているので、

このあたりはまた改めてブログで書いたりHPの「ライブスケジュール」に明記しますね。

https://ameblo.jp/culu-lu-news/entry-12345824964.html

 

 

 

 

 

 

この2年、実はあまり大きな勝負は避けてきました。

(って言いつつ昨年末にT-1グランプリに出場して準グランプリもらったけど)

 

でも、やっぱり僕は音楽を軸に生きていきたいし、

僕の楽曲や歌を全国民に届けるくらいのつもりでやっていきたい。

そのためには行動せねば戦わなければなりません。

 

その第一弾が「一人芝居ミュージカル短編集vol.4」で、その道のプロ達に交じって全力で舞台に上がってきました。

そしてこのOTONOVAをはじめ、今年は色々な観点から挑戦と戦いを仕掛けていくつもりです。

まだ見たことのない世界を、いい歳しながらもっと夢見て必死で手繰り寄せていきたい。

 

どうか見守っていてください。

 

そしてまずは目の前の3/21(水祝)、ぜひライブ会場でお会いしましょう。

5000ポイントがどうだとか、勝ち上がれるかがどうだとか、

そんな事を忘れるくらいのライブを届ける所存です。

 

 

色々思う事がある方、何か感じられた方、

よければこの記事も拡散いただけると幸いです。

 

またブログ書きます!

ではまた!