1月22日から26日までwad cafe
福島一紘さんの個展が開催されています。

福島さんはビードロの奇麗な
伊賀焼きの作家さんです。

今回の個展でも、
福島さんらしい、
焼と造形がみられました。

去年の個展では焼だけではなく、
花器などで造形的なセンスを打ち出した
作品を出品されていました。

今回はさらにバージョンアップ。
とにかく面白いんです。

ぱっと目を引いたのが、
こちらの花器でした。



伊賀特有のビードロが、
非常にマットに仕上がっています。
そのマットな肌合いと、
中東の墳墓から出土したような造形。
このセンスはやばいです。

日常雑器においても、
このような面持ちはみられます。
この片口の焼なんてたまりません。



伊賀焼のほかでは、
こちらの瀬戸黒茶碗は秀逸でした。



かせた肌合いがいいんです。
また、陶土が黒いのもかちょいい。

さて今回、私が求めたのがこの水指です。






去年の個展の際に、
「水指を作ってよ」
とお願いしていたのですが、
なんと、本当に私のために制作して下さいました。

昨日は福島さんとお会いできなかったのですが、
搬入の際にwad cafeの小林さんに、
「なんども焼いて、ようやく納得できるものができたので、
土御門さんが気に入ってくれればいいのだけど」
とおっしゃっていたと聞きました。

いや~、気に入りますよ。
私がほしいなと思っていた、
芋頭形の伊賀の水指です。
ビードロもたまりません。

特にこの蓋なんて、
まさに福島さんらしい
宇宙を彷彿とさせる景色です。



さっそく設えを考えてみました。




(楽茶碗:谷本貴)

この1月は鬼のように忙しい時期なので、
2月に入ったら絶対、茶席を設けようと思います。

そのときは、この水指の登場です。
はあ~、はやく2月にならないかな。