昨日、アートサロン山木で馬川祐輔さんの個展を拝見しました。

馬川さんは2006年に大阪芸大を卒業後、
多治見の陶磁器意匠研究所で器づくりを学ばれました。

芸大出身の陶芸家の作品は、どこかアートの香りが漂います。
馬川さんの器も、色彩感覚に富んだものです。


器な生活-馬川1

このマグカップは取っ手の青がアクセントになっています。
水玉は素焼きで、釉薬がかかっていません。


器な生活-馬川3

取っ手が太いので、けっこう重量があるようですが、
本体部分が薄く、手びねりの作業を丁寧に行っていることがわかります。


器な生活-馬川2

底の部分にも青の釉薬が用いられ、それがいい具合に目を愉しませてくれます。
昨日は、これ以外にも皿を求めました。


器な生活-馬川4

馬川さんの作品の中では、色使いがおとなしいものです。
でも、水玉の濃度が微妙に変えられ、それが立体感を生み出しています。


器な生活-馬川5

裏もカップ同様、青の釉薬でアクセントをつけてあります。

馬川さんの器は、全体的に美的なセンスを感じさせます。
水玉の文様が入った器を手にしたのは初めてです。
個人的に水玉=草間彌生というイメージがあって、
苦手な装飾でしたが、馬川さんのものはポップでありながら、
温かみを感じることができました。

これからも楽しみな若手作家さんです。
まだ、28歳ですからね。

アートサロン山木での個展は9月15日までです。
明日が最終日になります。


器な生活-馬川5