多治見にある安藤さんのギャルリももぐさ
そこで出合ったのが、この器です。


器な生活-安藤


一目みて、「うわっ、ルーシー・リーだぁ」と思いました。

青の釉薬はマットな感じ。
デルフト焼の再現をしてこられた、
安藤さんらしい温かみを持っています。

デルフト焼は17~18世紀に、
オランダのデルフトで焼かれた焼物です。

当時のオランダは東洋貿易のメッカ。
中国から大量の青花磁器が輸入されました。

こうした青花磁器のコピーが、
デルフトで作られましたが、
当時のオランダの技術では、
磁器を焼くことができませんでした。

そこで、白い釉薬をのせた陶器が焼かれ、
コバルトで絵付けを行いました。

器な生活-デルフト

これは、私が唯一もっているデルフトのタイルです。
欠けている部分から陶器であることがわかります。

稚拙な技術のため
青花磁器とは違う温かみをもっています。

今回紹介した安藤さんの作品は、
デルフトの温かみと、
ルーシー・リーの温かみが、
同時に楽しめる一品です。