今回取り上げるのは、「愚者」のカードです。
「取り上げてほしいカード、出ておいで」と引いたら、
「愚者」が出てきました。
一般的なカードでは「0」の番号を持ちますが、
私が使ってるカードでは、番号を持ちません。
ちょっと特別扱いされてるカードです。
特別扱いと言っても
突出して良い意味、ということではありません。
カードの意味は、「移行」「旅行」「探究」「自由」「純粋」「無頓着」
……と、いう感じです。
一般的なカードと、似ているようで、ちょっと違う感じです。
視線の向きは、「未来」を見ています。
というか、未来に向かって歩いています。
未来に向かって歩いているんですよ。
これがポイントです。
その「未来」が「良いもの」か「悪いもの」か、なんて、
誰にもわかりません。
予測はある程度できますが、確実なことはわかりません。
予測はある程度できますが、その予測が当たるかどうかなんて、
誰にもわからないんです。
だったら
予測したりあれこれ考えたりしても
しょうがないよね。~
ふっふ~~ん
とりあえず歩くしかないよね。
周りとか、
周りが言う「現実」とか「予測」とか「常識」とか
気にしてる場合じゃないよね。
……と、いうのが、このカードです。
タロットカードで、
自分の足で歩いているのは、「愚者」だけです。
あとは座ってるか、立ち止まってるか、
馬もしくは戦車にのってます。
この
「自分の足で歩いている」
「自分の力だけで動いている」
というのも、ポイントです。
これが、「愚者」だけ特別扱いされている理由でもあります。
「自分から動ける」
「自分だけで動ける」
…って、
わりと特殊というか、変わり者なんでしょうね。
「特殊」「変」だと、聞こえが良くない気もするので、
「貴重な人材
」って、言い換えときましょうか。
何に関しても言えるんですが、「動く」って大事なんですよ。
「停滞している」
「留まっている」
「動かない」
って、あんまり良くないです。
「現状維持」っていうのも、必要だし、いいんですけど、
「現状」って、刻々と変わりますから。
「現状」を「維持」するには、
実は「現状に合わせた変化」が必要なんです。
それは「停滞」でも「留まってる」でもないです。
ちゃんと「現状」に合わせて動いています。
それは良い「現状維持」です。
「今までこれでやってきたから」
「変わる必要ないし、変わりたくない」
「動きたくない」
ってのは、
「現状維持」じゃなくて、
「今の自分のままでうまくいってた過去への逃げ」です。
逆位置の愚者は、そんな感じですね。
「周りを気にしない」が、悪い方向に出てます。
周りに起こっている、自分に取り入れるべき変化まで、
受け入れなくなっちゃってます。
だから、迷走します。ひ~ひ~
じたばたしてるだけで、進んでません。
同じところをぐるぐる回っちゃってます。
そういうわけで
愚者が出たときは、
「とりあえず動こう。」
「動く先が『正解』かどうかなんか考えないで、
右でも左でも、上でも下でも、ななめでも、好きに進んでいいよ。」
「あなたは、自分だけで動く力、ひとりで歩く力を、
ちゃんと持ってるよ。」
……と、いうことです。
※1
あくまで「単体での」「基本的な」カードの意味です。
ご相談のシチュエーションや、
他に出たカードとの組み合わせや位置によって、
スポットがあてられる意味は異なります。
※2
わりと、「せいれいの独自解釈」です。
解説書はそれなりに読んでますけど、
それ以上学校とか通ってるわけじゃないので、
けっこうな独自解釈です。
占い勉強中の方はあまり参考にしないでくださいね。