
あの日あの時
そういえば私はなにをしてたんだっけ
ふと思いをめぐらせてみます
たしかお休みをもらってパソコンの前に居て
ビートルズのポリシーン・パンを聴いていた
どかん、と音がして
うわあでっかいぞこれ と思った
テレビをつけたけどみんななにが起きているか解らなくてカリカリしていた
コレが何かを正しく知っている人はきっと無事ではすまなかった人だけだもの
急いで電話を手に取ったけど
もう回線なんてとうにパンクしていて
大丈夫でいてほしい人の顔がいっぱい浮かんだ
部屋の前の通路を清掃会社のおじいさんがサカサカと掃き清めていて
きっとどうしていいのかわからなくて
とりあえずお仕事を続けてたんだろうな
窓を開けて速報を見てもらったらば
テレビにはあの
田畑を飲み込んで濁ったおびただしい水が映っていて
おじいさんは悲鳴とも溜息ともわからない悲しそうな声を上げた
それからはめまぐるしかったり
息苦しかったり一言ではとても難しいのだけれど
きっとこう言えばわかってもらえるかしら
ぽぽぽぽぽーん の日々
私たち(いえ、あのひとたち)は荒れ果てた土地にあって
決して取り乱さず奪わず
譲り合って列をなした
そういっていくらかの誇らしい気持ちを煽り立てるような
そんな文言をこのごろよく目にします
それはすばらしいことなのだけれど
とられたものが大きすぎて泣く事もできなかった人たちは
いったいいつ大声を上げてソレを済ませることができるのだろうかと
そんな風にも思ったりします
清掃のおじいさんはあれきり姿を見せなくなって
私はポリシーン・パンを聴くことが怖くなってしまいました
いつかこの
申し訳ないような悲しいような何かを焦るようなそんな気持ちを
どっこらしょと下ろせる時がくるんだろうか
本当はそうするためにもっと行う事があるんじゃないかなと
知ってはいるのだけれど
うまくいかないものですネ
忘れたくて忘れられない忘れてもいけないだろう日に