走り出したくなって
濃いピンクの花が咲いている
ジムのランニングマシンじゃなく、地面を蹴って走りたい
着替えて外に出る
昼の2時
ずっと冷房がきいた涼しい部屋にいたせいで、
そとの空気がふわっと暖かく感じる
ああ、眩しい
ナイキランのアプリを起動して走り出す
緑の匂い
自分の呼吸の音
なるべく鼻で息をしようとしても、苦しくて口で息をしてしまう
暑い
目に入りそうになる汗をパーカーの袖でぬぐう
限界を超えてゆけ
限界を、超えてゆけ
きょうのわたしが唱える言葉
よわよわの精神なら、それをささえる肉体を強く、きたえてみせる
走る、ただ走る
木陰にはいってほっとしたり、
照りつけるアスファルトが眩しかったり、
光と影がくりかえし、くりかえしおとずれる
木々の鮮やかな緑
蝉のこえ
濃いピンクの花が咲いている
夏だ
走ったあと、
わたしが、エコールの庭と呼んでいる場所へ
少女たちが、隔離された森の中の学校で過ごす、ある一時期の美しい瞬間
内容はもうあまり覚えてないけれど、
印象的な映画だった
森の中の静謐なかんじが、この場所の雰囲気に似てる
木々の中に、ぽつんとあるブランコにのってみた
いつ以来だろう
ブランコは、記憶の中よりも揺れる
自分が重く、大きくなったからだね
(。-_-。)
ひなたの眩しさが嘘みたいに、
暗く、静かな場所
少し、ブランコに揺られて、
帰る
明るい場所へ
ショートトリップみたいなランだった

