日曜日の午前中

夫に娘をまかせて、

川内倫子さんのトークイベントへ


美大受験をきめていた高校生の頃、

夏休みに夏期講習で来ていた東京で、いまはもうない表参道のナディフで川内さんの花火のシリーズの写真展をみて、

それから、cui cuiのシリーズをみて、

こんな素敵な写真があるんだ、と感激した


淡くて儚くて美しくて、でも確かに生きている

いのちの匂いがするような写真たち



フォローしているインスタをたまたまみていたら、神保町の本屋さんでイベントがあることを知って、

わくわくして申し込みをした


川内倫子さん、お会いするのは3回目かな、、?

一方的に笑


青山ブックセンターのイベントで、

服部みれいさんとの回、坂本美雨さんとの回に行ったことがある




きょうは「母の友」という雑誌のイベント


初めて知った雑誌

倫子さんにサインしてもらえるので、面白そうなバックナンバーを一冊買った


本当は娘さんを撮った写真集が欲しかったのだけど、売り切れだった。。

またの機会に買おう



最前列にすわっちゃったおねがい


この写真をとった直後にイベントがはじまり、

倫子さんがなんと目の前に座られた目がハート



母の友 編集長さんと、倫子さんのトーク


面白かったなぁ


倫子さんが駆け出しのころ、

仕事をもらうためにある方に会って作品集をみせたところ、

その作品集を放り投げられて、

「で?」

て言われたこと

そして延々と説教をされたそうな

こんな写真誰でも撮れるとか


その後、倫子さんが作品の本を出版するようになって、パーティでその方に会うことになったとき、

(倫子さんは、あ、あの方だ、嫌だな、、と構えていたら)

ニコニコ顔で近づいてきて、

「昔から大ファンなんです!一緒に仕事したいですね」

といわれたこと 


ああ、覚えてないんだ、、と思って、

倫子さんは

「はじめまして」

とご挨拶したそう


そして、仕事の依頼が何度かきたけれど、

すべてお断りをしたそう


そりゃそうだ凝視


倫子さんは「漫画のようなはなし」といっていたけれど、そんなことってあるんだなぁ

こわいはなしだ。。。


作品集を投げるなんて、

倫子さんも言っていたけど、どんなによくない作品だったとしても、人としてだめよね



そんな感じで、

面白いお話もたくさん

母としての倫子さんの顔ものぞけて、

とても興味深く素敵な時間だった



倫子さんが

「生への執着が薄かった、どこかで世界で起こることも、人ごとのように眺めていた」

というようなことを話されていて、

ああ、わたしもそうかもしれない、と思った


いつ死んでもいいみたいな気持ち

ただ日々をやりすごしてる感覚


倫子さんの写真が生きているのに、生々しくないのは、どこかクールな傍観者の視点があるからかもしれない


でも、こどもがうまれて、

初めて「死にたくない」と思った、と


そうだよね

わたしもそうだな


この子の成長をみたい

この子を守らなきゃ

つよく生きなきゃ


そんな気持ちになってる

大きな変化




編集長さんが紹介されたことばで、


褒めるというより認める

叱るというより助言する


谷川俊太郎さんが母の友に昔よせた言葉

本当にいい言葉だなぁ



ちょうちょ

イベントのチケット購入時に、倫子さんに質問がある人は備考欄にコメントをいれて、とあったので、

わたしは41歳で5か月の娘がいることと、倫子さんが娘さんと一緒に行ってよかったところ、やってよかったことがあれば教えてください

と書いておいたら、

質問を書いた人はわたしあわせて2人いたそうで、

なんと本人が質問をよんで倫子さんに答えてもらえるとのこと

キョロキョロ


マイクと質問が印刷された紙をもらったら、

目の前に倫子さんはいるし、

なんだか胸がいっぱいになってしまって、

ただ質問を読むだけなのに、涙目になってしまって、

なぜか泣きながら質問を読むという。。


(すみません、とてもファンなので…と言ったら、倫子さんはうんうん、ときいてくれていた)



質問に対して、倫子さんは

「この質問をいただいて、考えていたけど、これっていうのは思いつかなくて、、

日々過ごす時間がとても大切だった

写真をたくさん撮ったけど、もっと撮っておけばよかったと思う

子どものやりたいといったことに、もっと付き合ってあげたらよかった

公園で遊びたいといったら、気の済むまで公園で遊んであげるとか


1さいの頃に、いろんな体験させなきゃとあわててアンパンマンミュージアムに連れていったら、アンパンマンをみて大泣き

立体は3,4さいくらいがいいかも 笑


名古屋にある、ジャンプがたくさんできる施設(トランポリンみたいなのかな?)に連れて行ったときは、娘がちょうどジャンプだいすきな時期で、ぴったりはまって、とっても楽しんでくれて、いまでもまた行きたいって言ってる


今何をしたいかを読み取って、提供してあげると、その子のニーズにぴったりとはまったときはとてもいい経験をさせてあげられる」


というようなことを話されていた


もうふわーっとしたあたまで涙目で聞いてきたから、ちゃんと覚えきれてないかもだけど、

そんな感じのこと


もう、本当に嬉しかったな

胸がいっぱい



娘さんはいま小学2年生で、

おおきくなってくると、写真をとらせてくれなくなるそう

とりあえずいま、いっぱい撮ろう…!

声も残しておくといいって

確かに

いつも、いまだけなんだよね

いつかなくなってしまう、成長の過程のものたち



授乳期がおわったとき

小学校に入ったとき

そしていしいしんじさんの本を飛行機のなかでよんだとき

の3段階で、倫子さんは産前の自分を取り戻していったような感じがした、とお話されていた



サイン会のとき、

「もう帰らなきゃ、てそわそわしだす時間ですね。この時期は一心同体ですものね」

と言ってくださって、

そうなんです、胸が張って、、みたいなことを話せたのが夢みたいだな


「質問もありがとうございます」


こちらこそありがとうございます



娘がいる、という共通点をもって、倫子さんとおはなしをできる日がくるなんて



しあわせ

胸がいっぱい


ベビ、ありがとううさぎのぬいぐるみ



夫は娘となかよくやってるかな

泣いてないかな


何かおいしいものを、買って帰ろう




少し昔の自分を思い出すような時間だった

また作品を、つくったりしたいな




おやすみ