ずっと伊坂作品を読み続けていますが、一向に飽きません。



殺された妻の仇を取りたい元・教師の鈴木、度々幻覚に襲われる自殺屋の鯨、ナイフで人を殺す若き殺し屋の蝉。
ある事件を境に、少しずつ近付いていく三人の男たち。
彼らはそれぞれの目的を果たせるのか?!



自分なりにあらすじ書いてみましたが、どうでしょう。

鈴木、鯨、蝉の3人がそれぞれ語り手となって話は進みます。

この話でポイント、キーパーソンとなるのは、押し屋と呼ばれる殺し屋の男・槿(あさがお)。

押しの現場を目撃した鈴木が彼を追うところから話は始まっていきます。


槿自身、多くを語らないし、意外に出番は少ないのですが、ミステリアスが故か、印象に残る気になる奴です。
今のところ、以前読んだ「死神の精度」の千葉、「ラッシュライフ」の黒澤に次いで好きなキャラクターです。



今作は、状況説明というか、物体が変形していく様なんかが、かなり細かく書かれています。
映画などで、そこだけスローになっているような。
解説でも書かれていましたが、文章の区切りなんかも効果的です。


今までの私からすると、もう飽きてくる頃ですが、今読んでいる「死神の精度」も面白いです。
「死神の精度」は、初めて読んだ伊坂作品ですが、初回に読んでから数年経った今も面白いです。

さすが、人気あるわけです。

久しぶりに映画の話。



これを観たのは先月ですが。

我らがオフィス キューの社長・鈴井貴之監督作品第3弾。

偶然レンタルショップで発見して、飛びつく様に借りました。



北海道のコンビニを舞台に、個性的な人々が登場するヒューマン・ドラマ。


…で、すね。



主人公を小日向文世さんが演じておられます。

今月末公開の「サイドウェイズ」が気になる小日向さんですが、本当にいい人です。


ミスター監督作品なので、当然TEAM NACSの面々も登場します。

どこで、どういうキャラとして登場するのかも見所の1つじゃないでしょうか。



あと。

私としては、西島秀俊さんが出演されている事に、嬉しいサプライズ。

別の何かを見ているような目といい、淡々とした雰囲気といい、好きですねぇ。




普段、「水曜どうでしょう」や「鈴井の巣」でのミスターしか印象にありませんが、さすが社長、いい仕事してます。

「man-hole」「river」も観たい。

映画で観たいと思っていたのですが、伊坂作品を読み出した頃に「あ、この人の作品だったのか」と気づきました。




新生活を始めるため、入居したアパートで荷物整理をしていた椎名。

突然、隣人の河崎に「本屋を襲わないか」と誘われる。


ペットショップ店員の琴美は、連日起きているペット殺しに心を痛めていた。

同棲しているブータン人留学生ドルジと一緒に行方不明になった犬・クロシバを探している時、ペット殺しの犯人と思しき男女3人組に出会う。




時間・主人公が違う二つの話が交互に展開されるお話。

終盤、色々と謎が解けていく際、「うぇ~~?!」と驚かされました。

大げさでなく。

「陽気なギャングが地球を回す」が、私的にゆるい衝撃だったのに対し、これは本当に衝撃的でした。


理不尽で哀しくて切なくて。

それでも、それぞれがそれぞれの信念に則って行動している様は、憧れに似た感情を覚えます。



あぁ、これが映画だとどういう展開になるのか、観なきゃ。